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![]() マンションの設備関係改修の考え方 マンションにおける設備は、30年から40年先を見据えた設備設置が必要になる。 空調機や給湯機など屋外(バルコニー)に置く機器は技術の進歩と共に形が変わっている。バルコニーの天井に吊っていた空調の屋外機が床に置くようになったり、給湯機も室内に設置されていたものが、バルコニーの壁掛けになったりした。 安全性やメンテナンスのし易さを考えれば、これらの機器の形態と場所の変化は理解できる。 このような機器の変化を見据えて、管理組合でも置き方や、置き場所の規定を考えないと、組合員の不満の温床となる恐れがある。 換気、給気の吹き出し口や吸い込み口のガラリも、ほとんどメンテナンスされないので、ステンレス素材の器具を使う必要がある。 一方、給排水設備や電気設備は、新築時配管を見えないように設置するが、3〜40年後の交換時期には、同じ場所で交換するのがほとんどのマンションでは難しく、外部に設置してマンションの美観を損ねる場合が多い。 長期間住む予定ならば、中庭に設備配管を集中したマンションを探して住めば、メンテナンス費用も安くなるし、外部の美観をそこねることもない。 ![]() 1 下の階から漏水の指摘を受けた場合 漏水の原因はいくつか考えられます。 @排水管の傷みが原因の場合、A給水管の傷みが原因の場合、B壁や窓、屋上等からの雨水の漏水が原因の場合、以上の場合が主です。 それぞれ特徴があり下の階の漏水をチェックすれば原因が判ります。 @排水管の傷みが原因の場合は、上階で台所や風呂、トイレを使った時に現れます。 A給水管の傷みが原因の場合は、常時漏水がぽたぽたと流れてきます。 B壁や窓、屋上等からの雨水の漏水が原因の場合は、主に大雨や台風の時に起こります。 原因の調査と補修を管理会社に頼めば、直ぐに直してくれるはずです。 もし直ぐに直らない場合には管理会社に問題があるか、賠償責任保険を掛けていない場合ですので、古くなったマンションは特に、理事会や総会で相談して、管理組合として賠償責任保険を掛けるようにすることです。 設備のトラブルは直接下の階に迷惑を掛けることが多いですので、賠償責任保険に強い管理会社を選ぶのも必要なことです。
![]() 2 バルコニーの竪樋から雨水が漏れたり溢れたりしている場合 竪樋配管やドレーン(集水器)部分に落ち葉や泥、石等が詰まって起きる場合が多い、また配管やドレーンの接続部分が傷んで起こる場合もあります。 どの場合でも、管理組合に相談し、管理会社に連絡して補修してもらう必要があります。
![]() 3 高架水槽や給水タンクの清掃後に水の出が悪くなった 設備配管は、清掃やメンテナンス後によく問題が起きることがあります。給水設備関係では、もと水栓の開放不足やエアー溜り等が原因で、特に清掃業者が気が付かないのは、エアーが溜る鳥居配管になっている場合です。 鳥居形といっても判り難いと思いますが、Ω形の配管部分がありこの頂点に空気が溜り、水量を阻害するのです。 鳥居配管部分を直すかこの部分に排気弁を取り付ける工事をする必要があります。管理組合と相談し、管理会社に工事を依頼することで解消します。
![]() 4 排水管の清掃をしたのに水の流れが悪い 排水設備配管でも、折角清掃したのに排水不良が改善されない場合があります。 排水管清掃の場合各戸もしますが、基本は共用の排水管清掃が基本になるため、各戸の一部が簡単に処理される場合もありますので、排水の悪い部分は清掃に来た時に伝えるようにすると清掃不良が防げます。 また、清掃したことで、配管のヒビやピンホールから水漏れを起こすこともありますので、清掃後は各自点検することが必要です。
![]() 5 設備関係のトラブルの相談はお問い合わせに 続編もご期待ください。
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