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家族と住宅のためのアンケートにご協力頂きまして有り難うございます。
 やっと、調査の中間的まとめが出来ましたので、ひとまずご協力いただいた
方々に、結果をまとめてご報告いたします。

 当URLへのアクセスがそれほど多くないため、サンプル収集に時間がかかり、
長い間お待たせしました。申しわけございません。

 それでは、サンプル結果と分析内容を記述致します。

 純粋に統計的に分析するため、住宅の部屋に開放度の順にポイントを
多く加算する方法を採りました。以下にそのポイントの配分方法を載せます。

部屋の解放性とポイントの関係(表1)
ポイント 自室 居間
1p 洋室1人用 洋室閉鎖的
2p 和室1人用 洋和閉鎖的
3p 洋室2人以上 洋室開放的
4p 和室2人以上 和室開放的
5p 自室無し 居間無し

 開放度の高いほど、また1人部屋でないほどポイントは高くなります。
 この方法で調査した結果、下記のような分布になりました。

ポイントと人数(小中高時期の部屋対象)表2
ポイント 人数 既婚者 離婚者 順位
18p 2人 2人 0人 0.0% 1
17p 1人 1人 0人 0.0% 1
16p 6人 6人 4人 66.7% 6
15p 3人 3人 1人 33.3% 3
14p 4人 4人 2人 50.0% 5
13p 9人 8人 1人 12.5% 2
12p 9人 9人 4人 44.4% 7
11p 1人 1人 1人 100.0% 7
10p 7人 5人 0人 0.0% 1
9p 3人 3人 1人 33.3% 3
8p 9人 9人 4人 44.4% 4
7p 2人 1人 1人 100.0% 7
6p 2人 2人 1人 50.0% 5
4p 3人 3人 1人 33.3% 3
61人 57人 21人 36.8% 当アンケ平均離婚率

日本の現状の1年間の結婚数に対する離婚数の率は31%程度ですが、
当アンケートのh平均離婚率は、37%弱になっています。
これは、当アンケート調査が、池内ひろ美の離婚の学校及び東京家族ラボと、
リンクしており、離婚経験者及び離婚相談者が多くなっているためです。

したがって、37%弱を平均と考えて分析をおこないます。
 表2では、16P、13P、10Pは特別と考えられますが、それ以外は、
ほぼポイントの高い、開放的な居間や、自室で生活した人達に離婚件数が少なく、
閉鎖的な住まいで生活していた人達の離婚が多くなっています。
 この様に見ると常識的な統計ですが、開放的な住まいのはずの16Pの人に
離婚が多く、13Pと10Pの人に極端に離婚が少ないのが、不思議な統計です。
 なぜ、16Pの人に離婚が多く、13Pと10Pの人に離婚が少ないのかは、
もう少しサンプルを多くし、詳細な分析をしなければ判りませんが、離婚をしない
ためには、13Pや10Pの住まいを創るのが役に立つ可能性は有ります。
可能性ですよ!
 表2は小学生から、高校生までの住まいの状況を調べて分析したものですが、
この時期が一番人に与える住まいの影響が大きいと考えられる時期だからです。
 全体の流れから判断すると、開放的な住まいにしておく方が、より離婚や
家族内のトラブルの発生を防げる可能性が高いことが示されています。
また、原因究明はこれからで、ちょっと迷信的ですが、触らぬ神に祟り無しとの
言もあり、16Pになるような住宅は避けた方が無難でしょう。
 どの様な住宅が16Pになるのか、1例を上げれば2人以上の和室を自室とし、
開放的な和室を居間とする生活を小学生から高校生程度まで続ける住宅がそうです。
他にも考えられますが、現在の住まいでは、和室も減って来ていますし受験期には
個室にする傾向が強く、そう気にする必要もありません。
 現状では、確率の良い13P、10Pの住まいを考えると言うのも、あまり良い
発想とは思えません。一方、良いエリアですが、原因は判明していませんし、
神社の吉札程度の御利益はあるでしょうが、たまたまそのPに離婚が少ないと
考えるのが今のところ妥当です。
 したがって、統計的な流れに従うのが、無難な考え方です。なるべく開放的で、
ふれ合いの多い住まいがやはり基本となります。
 子供を育てるには、子供時代の住居環境の分析は大事なことですが、結婚してから
の住まいにとっては、遅すぎます。

 結婚してからの住まいの分析を以下に記述します。

ポイントと人数(結婚後の住まい対象)表3
既婚者 離婚者 順位
9p 1人 0人 0.0% 1
8p 16人 5人 31.3% 3
7p 11人 2人 18.2% 2
6p 20人 9人 45.0% 4
5p 5人 3人 60.0% 5
4p 3人 2人 66.7% 6
2p 1人 0人 0.0% 1
57人 21人 36.8% 当アンケ平均離婚率

 結婚してからの住まいの分析も、子供時代と同様に開放的な住まいほど獲得Pが
高くなるようなポイント配分とし分析をしました。
 結婚してからの住まいの方が、より顕著に開放的な住居が離婚を防ぐ住まい
であることを示しています。
 最高と最低の9P、2Pは人数が少ないので別にするとして、より開放的な
住まいの8Pから、閉鎖的な住まいの2Pに向けて(7Pを除き)徐々に
離婚率が高くなることを示しています。

   常識的な結果が示されましたが、より開放的な住まいの中で、
生活するのは、プライバシーが少なく、結構抵抗のある空間でもあります。

 高名な建築家が若いころに革新的住宅として、ほとんど仕切のないオープンな
自邸をよく造りますが、よほど気合いを入れて住まないと、住むのに骨が折れて、
あまり住み易い住宅とは言えないものが多いようです。そのように、開放的な
住宅は、一般の人には考えている以上に住み難い部分が含まれています。
   そこで、完全に開放的な住宅ではなく、開放的にも出来れば、ある程度
プライバシーも守れる、半透明な引戸等を使い部屋の一部を仕切る方式で、
開放的でありながら、いざ必要なときに仕切れる住宅を考えることが、楽しく
住み易い住まいを創る1つの方法です。
 住宅は、家族の考え方次第ですが、なるべく自然に集まれる部屋が用意できること
が大切です。それには、物理的にでも、心理的にでも良いのですが、ともかく
開放的な居間があり、家族が集まって楽しむことが出来ることが必要です。

   現代は、人の住まい方が多種多様になってきましたので、上記以外に、開放的な
住まいにする沢山の方法が考えられます。
 その人の住まい方に合わせて考える必要がありますので、住まいを造る人達と
一緒に考えながら、考えて造って行くのが一番よい住まい造りのあり方です。

だいぶ長くなりましたが、以上が家族と住まいのアンケート調査の中間報告です。
今後ももう少しサンプルを増やし、分析を続けて参ります。
また次回の分析がまとまりましたらお知らせ致します。

   最後に、夫婦は1人では成り立たずパートナーが、存在します。このパートナー
との相性も調べたいと思い、夫婦で参加するアンケート調査も増やしました。
ぜひ、夫婦で協力していただける方には、再度協力していただけると大変有り難い
と思います。  また、調査結果の報告も致しますので、宜しくご協力の程お願い申し上げます。

この報告への質問や、聞きたいこと等、または何か言いたいことがございましたら、
下記にご連絡ください。なるべく答えさせていただきます。  連絡先:APSS・設計事務所

  APSS・設計事務所
 菊池聖史
 〒150-0043東京都渋谷区道玄坂1-17-9-301
  & FaX :03-3770-0267
 E-mail;apssk@ro.bekkoame.ne.jp
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