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[住まいにやすらぎの力はあるのか!・9904]隔週土曜発行
発行部数1090     
          離婚や家族崩壊の原因を住まいから考えるメールマガジン

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朽木醒(くちきあきら)です。

♀♂∴∞[住まいにやすらぎの力はあるのか!] 第4回目です。
色々とお便りを戴いておりありがとうございます。
徐々にお返し致しますが、遅くなっている方には失礼しています。
また、内容についての質問で、開放的住まい、中間的住まい、閉鎖的住まいの
分け方についてもう少し分かり易くとのことですので、もう少し説明するここと致します。
 他に、どの位の回数発行するのかとの質問もありましたが、まだ決めていませんし、
前回申しました通り、あせらずじっくりとの方針で発行してゆきますのでご了承下さい。

 今回は、最初に住まいの分け方の違いについてお話しておきます。

@「開放的な住まい」とは
 開放的な住まい、中間的な住まい、閉鎖的な住まいと言いましても、どこからどこまでが
属するのだと言いますと、それほどはっきり厳密に線引きが出来るわけではありません。
人によってある程度違いがあり、観念的、感覚的と言うことになりますが、
私の分け方で言えば、個室が少なく、居間等を通らないと個室に行けないような間取りを
「開放的な住まい」と考えています。
 和室の場合は洋室の場合より、さらに開放度が高いと言えます。
それは、和室の間仕切が、襖や障子が多くまた、引戸のことが多いからです。
 上記の記述でおわかりのように、家族が顔を合わせ易く、互いに相手を感じやすい
住まいを、「開放的住まい」としています。
 家族を意識することを無意識にさせる住まいですので、依頼心が強くなる傾向があります。
依頼心、または依存心と言いますか、現状の日本では全体的にこの傾向が強くなって
きています。この克服をこの型の住まいでは考えなければなりません。
 依頼心、または依存心をもろにぶつけあう住まいにしてしまうと、
せっかくの住まいが修羅場になる可能性があります。

A「閉鎖的な住まい」とは
 開放的な住まいと、対照的な位置にある間取りです。
具体的には、廊下が室と室との仲立ちをしており、居間等を通らずに自分の個室に行ける
住まいであり、個室を多く計画した住まいのことです。
間仕切りや扉もほとんどが開き戸を使用しているため、家族同士が相手の気配を
感じることがなかなかできません。
 この住まいは、家族が必ずしも顔を合わせる必要が無く、
相手を何時も意識している必要はありません。
したがって、独立性が高く、個人の人間性の確立が比較的容易に出来る反面、
協調性を意識的に養わないと住まいの欠点がもろに住み手に出てくる危険性を
はらんだ住まいと言えます。

B中間的な住まい
 上記@とAの中間に属する住まいです。
例えば、居間から直接行ける部屋もあり、廊下を介して行ける部屋もある住まいです。
間仕切等も和室的な襖、障子の間仕切もあれば洋室タイプの開きの間仕切もあるような、
混在型の間取りとなります。
 顔を合わせる家族も居れば、合わせない家族も居るなど統一はとれないかも
知れませんが、一般的な住まいなのかも知れません。
ともかく中間に位置すると思われる住まいです。
 この住まいは、住み手に訴えかける要素は少ないように思います。
開放的、又は閉鎖的住まいに比べると、住まいをあまり感じさせない
住まいなのかもしれません。
 したがって、家族の存在を意識しないような「感受性に乏しくなる」恐れがあります。
なににつけても中途半端との要素がつきまといます。

以上、基本的住まいのタイプを説明しましたが、人は育つ過程で上記の3つのタイプの
内のどれかの住まいで育ちます。そのどれが良いと言うわけではありませんし、
どの様な住まいでも欠点や長所があります。
 そして、結婚や同棲など他の人と一緒に住む場合、上記の3タイプの住まいに
住んでいた癖なり習慣等が体に染みついています。
 その癖なり習慣等をさらに組み合わせてゆくのですから、組合せによって増幅された多くの癖なり習慣等が生まれてくることになります。

 前回は、その組み合わせの内、
@開放的な住まいと@開放的な住まいに育った人達の組み合わせについて
話を進めました。

今回は、
A閉鎖的な住まいとA閉鎖的な住まいに育った人の組み合わせについて
話を進めて行きたいと思います。

B.閉鎖的な住まいに育た人同士
(A閉鎖的な住まいとA閉鎖的な住まいに育った人の組み合わせ)

 このタイプに育った人達は、比較的年齢層が低く、20代、30代の年齢層に
多く集まっています。自分では育った環境が良いと感じており、中流以上の育ちを
意識しています。
 反面、協調性や忍耐は苦手な項目であり、自分中心的な考え方を普通だと
考える傾向にあります。
 この様な2人の共同の住まいですので、何時も2人でいることはすぐに苦痛になります。
自分の空間をそれぞれ確保していないと、衝突が絶えなくなり、住まいが別れる
原因になることも往々にしてあり得ます。
 この様な組み合わせの2人の場合は、住まいはとても重要なファクターとなります。
 結婚等の為の組合せですので、2人が一緒に居る為の空間が必要ですし、
また衝突を避けるための、別々になるための空間も必要となります。
 したがって、居間はなるべく広く開放的に取るのが良いですし、
個室はそれほど広くないにしても、それぞれ独立した、個人的に開放感を得られる
ような個室を付属させることが必要です。
 とは言っても広い開放的居間と、2つの寝室を持った住まいに住むことは、
経済的になかなか大変なことです。
もう少し簡易的な間取りを考えると、居間に寝室1つであり、賃貸の新婚家庭向き
間取りと変わりなくなります。
 これではいかに上手く使おうと、当初はよいのですが、すぐに住まいより破綻をきたすようになりそうです。

 この組み合わせの場合は、居間は小さくなっても、2つの寝室取ることを推奨します。
 しかし、夫婦だけの場合、2人で別々の寝室に分かれた住まいに居る場合は、
お互いに我が儘を持ち込み、家族ではなく友人同士の共同生活と変わらなくなるか、
悪くすると友達に対する気使いが必要無い分、我が儘を増長する結果となることも、
少なくありません。
 今までの日本の家庭は、独立した個室を持った子供に対する躾をどのようにすれば
良いのか、知りませんでしたし、その伝統もありませんでした。
開放的な住宅が伝統であった、日本の住まいで暮らしてきた日本人は、
まだ、個室に育つ子供達の為の躾の仕方を手に入れられないでいると考えるのが、
現状に即した考え方です。
 したがって、夫婦でお互いの意志の疎通もなく、話し合いの方法も持たずに、
寝室を2つ持つ住まいにすることは、問題を作り出すだけです。

 ではどうすれば良いのでしょう?
住まい自身でできることは、まず食事のあり方に目を付けることでしょう。
誰でも食事はしますし、外食ばかりと言うわけにもいきません。
1年を通して食べる食事とその為の料理造りを上手く使わない手はありません。
 料理作りは特に面白く、クリエーティブな面を多く持っている作業です。
この、料理作りと食事を上手く組み合わせて、対面キッチンを取り入れたり、
食卓で作れる料理のレパートリーを開発するなどの、料理と食事作戦を考えるのも、
一つの方法です。
 
 私も、楽しみながらする料理として、ソーセージ造りをしています。現在は、
東急ハンズ等に手ずくりソーセージ器と言いますか、ミンチ器(オモチャぽい代物ですが
役には立ちます)を割と安く売っています。
挽肉を買ってきてつなぎや香料、ハーブ等好みの物を入れて、混ぜ合わせて
羊の腸等に出し、手ずくりソーセージの出来上がりとなります。
しかし、ことはそう簡単にはできあがりません。
 味の付け方(塩、調味料、だし等)も、生の挽肉ですので直接見れませんので、
1、2度の失敗は必ずありますし、つなぎの種類や量によってソーセージの固さが
固くなりすぎ、食べられない等の失敗も出てきます。
 良い教科書が無い分、いろいろの経験が必要となります。
したがって、相談したり研究したり、自慢したり、人との絡みが楽しくなる作業として、
共同ですることができます。

 これらの作業は、必ずしもキッチンでやる必要はありません。
ピクニック等のアウトドアでの食事と同様に、2人で又は数人で食卓を作業台として
作業すれば、話も弾み相談もでき、コミュニケーションを図るための、
道具として大いに役に立ちます。
 
 住まい自身を楽しみの場とする考え方で、住まいを考え直すと最低の機能で
良いのかも知れません。
 後はアイディア次第で考え方によって住まいが変身することになりますが、
変身の為の起爆剤を住まいに刷り込んで置く必要があります。
 サブリミナル効果のように、自分の住まいのキッチンを見るとまたソーセージが
造りたくなる等々の仕掛けを住まいに取り込むのが良い住まいなのです。

今回はこのへんで終了しまた次回続きを述べたいと思います。




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