yasuragi0199
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∞離婚や家族崩壊の原因を住まいから考えるメールマガジン∞
住まいにやすらぎの力はあるのか! [9901]
離婚や家族崩壊の原因を住まいから考える
初めまして、朽木 醒(くちき あきら)です。
家族には、楽しみも苦しみも沢山あります。
その中で、建築を専門にする者として、住まいによってもた
らされる楽しみや、苦しみを家族と住まいのアンケート調査
や、建築的観点、心理学的視点、家族関係あり方等を踏
まえて、離婚や家族崩壊の起こらない又は起こり難い住ま
いはどの様な住まいであるのかを、考えてゆきたいと思い
ます。
このメールマガジンは、家族が住まいを造るときに、身の
周りに起きやすい問題を提起し、それぞれの家族に合った、
住まいとは何かを、皆さんがそれぞれ考えてゆく為の、指標
となることを願って配信するものです。気楽に読んで下さい、
時には悩んで考えることがあるかも知れませんが、その時は
悩んで、家族やこのメールマガジン等に相談してみることで、
我が家の住まいの方向性が見えてきます。
欧米とくにヨーッロパの住宅では、住人の個性が、住まい
に現れ、推理小説の謎解きなどにも使われます。我が国
でも、「住まいは気から(病は気から)」は冗談ですが、「住
は気を写す」とのたとえもあり、住まいが住人に影響を及ぼ
すことが古来から伝わっています。
住まいの、住人に対する影響(物理的・精神的両面)を考
え、どの様な住まいが、家族を幸せにし、またどの様な家
族の住まいが家族崩壊や離婚を生んでゆくのかを考えてゆ
くメールマガジンです。
もちろん、読者の皆さんの参加も大歓迎です。
第1回目は住まいのアンケート調査の中から、題材にな
る話を取り上げて、住まいの影響力を考えたいと思います。
私のhpでは、1年ほど前から家族と住まいについてのアン
ケート調査を行っております。その中に住まいについての
感想があり、その感想欄に興味深い感想が幾つも載せら
れてきました。
最初はその興味深い感想を取り上げていきたいと思います。
住まいのアンケートについて、興味をお持ちの方は
http://www.bekkoame.ne.jp/ro/apssk/bunseki2.htm
をご覧下さい。
最初に取り上げる感想です。
34-30才の女性
「中学生の時、居間が他の部屋と隣接していなくても、
居間で過ごす時間が多く、閉鎖的と感じた事はありま
せんでした。
結婚して初めて引っ越した時、玄関らしい所が無く、
すぐにLDKという形だったのでくつろぐ場所が作れなかった。
結婚して最初に住んだ所が、居間を通らない
と寝室に行けなくて、常に家族と接する事ができた。」
この30代の女性の場合、中学生の時に自分の個室は
あるが、いつも居間に集合して家族の団らんを楽しんでい
たことが分かります。個室を持っている子供が、
日本の家族のなかでは珍しく居間でくつろいでいたわけです。
日本人の家族は、歴史的に家族とくつろぐことが下手
でした。そのような経験も、実例も1960年(昭和35年)頃
までは、ほとんどありませんでした。
1960年以後の高度成長期に入り、日本人はこぞって
家族の団らんを持ちたいと思い始めましたが、忙しく働く
ばかりで、子供達との団らんを考えるゆとりがありません
でした。
そんな中で個室を持っている中学生が居間にいつも居
ることは大変なことですが、この方の家族は団らんを楽し
む感覚があり、その中で育ったこの女性は団らんの感覚
が身に備わってきたと思います。
このように、家族との接触の仕方が身に付いている
方は、居間での楽しい団らんを大人に成ってから演出する
ことも容易に出来るはずです。
したがって、あまり居心地の良くならない範囲でなら、
早い時期から子供に個室を持たせても、子供を個室に
引きこもらせることが無く、子供との家族崩壊の危機は
招かないはずです。
夫婦間の問題は、子供と同様に対処することは、とても
難しい場合があります。結婚し夫婦が同居することによって、
夫婦の感覚が似てくる場合もありますが、大人の個人の性格は
簡単には変化し難いものです。
この様な状況のなかで住まいを考える場合、基本的な方向性
(オープン化、個室化、半オープン化等)を決める必要があります。
その上で、趣味の不一致な夫婦の場合は、住まいの
中でそれぞれの持ち分を決めて分割統治とする方式が、
お互いに領分を侵さないこととなり、ストレスが大きく成ら
ない住まい方です。
人間も動物です。領分を持たずに育った場合は別ですけ
れど、いったん個室等の領分を持った場合は、その領分(
テリトリー)意識が芽生え、本能的に領分を侵されることが
不快と成ります。
この領分感覚は夫婦や、恋人等の間でも良く話し合わな
ければなりません。理性で理解が出来ても、本能的には
不愉快になる場合が多いいからです。
ここに、開放的住まいに育った人と、閉鎖的な住まいに
育った人との違いが現れます。開放的な住まいの善し悪し
ではなく、体の中に染み込んでいる感覚の問題なのです。
もちろん、後天的に備わる感覚ですから修正は利きますが
大変な労力が必要となります。
早い時期に、テリトリー意識の備わり具合お互いに確認するためには、
私の住まいのアンケート調査に、2人のためのアンケート調査
がありますので参考にして下さい。
その上で、お互いにテリトリー意識の調整をし、
軌道修正をしながら、ある程度意識を近ずけるようにすること
が、離婚や家族崩壊を招かない為の予防手段です。
子供が出来た場合には、また別に考えなければなりませんが、
夫婦2人の時は、お互いに無理に合わせることは、どちらか
一方の負担になります。
さらに言えば、一般的に長期的な目で住まいを考えることが
住宅を造る上で良い方法だと昨今よく言われています。が、お互い
の違いも分からずに、相手にさらには家族に我慢を強いる、
長期的な展望などは、それこそがお互いにそして、家族にストレスを溜める
元凶のようなものです。
その意味で、家族と住まいのことはなるべく目先のことにとらわれる
考え方をすべきなのです。その配慮によってこそ、家族の危機を
救うことが出来るのです。
今回はこの程度で、家庭崩壊や離婚などが、起こらない住宅の考え方について
次回もお送りします。
感想・意見等は
apss設計までをお願いします。