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 「自分で守る欠陥住宅」7つのポイントは欠陥住宅が生まれる環境を具体的に追求した事例をお送りいたします。
 欠陥住宅に至る過程は些細な事であったり、簡単なチェックで守れる場合も多く、
 内容を把握し、積極的に「住まい」造りに関わることで、問題が発生の芽を摘み取ることができます。
 欠陥住宅について学びたい人、欠陥住宅に遇いたくない人、すでに欠陥住宅に遇ってしまった人も解決の糸口が見つかる可能性があります。
 
 
 
「自分で守る欠陥住宅の学校」3
 
 
 
POINT−3「地盤の調査は自分で」
 
「基礎は要(かなめ)、ベタ基礎で」
 
 
基礎の欠陥は、欠陥住宅の内2,3割の確立で現れています。
 
基礎は大きく分けて布基礎とベタ基礎の二種類があり、欠陥になる確率の高いのは布基礎です。
 
私のつき合いのある建設会社は、「品確法が施行(平成12年04月)され構造等の基本的部分に
 
10年の保証義務が発生してから、住宅の基礎は、全てベタ基礎にしました。」と言ってました。
 
理由を聞いて見ますと、布基礎では、10年保証するのに心もとない気がするからだそうです。
 
大手ハウスメーカーの、住宅も手掛けているそのB建設でも、欠陥を発生させれば、
 
建設会社サイドで全ての補修の面倒をみなくてはいけないそうで、基礎に欠陥が起きれば、
 
建設会社の被害は甚大になるのが、良く解かっているからです。
 
 
建築基準法や公庫仕様で判断するならば、布基礎でも良い地域は沢山あります、
 
しかし基礎の強度や耐久性、湿気の発生、シロアリの問題等々を考え合わせれば、
 
ベタ基礎の方がより適していることは明らかです。
 
 
私の場合は、上記問題点の克服に加え、さらに省エネと、建物に通気を行き渡らせることを考えて、
 
全ての「住まい」をベタ基礎仕様にしています。
 
 
布基礎の場合、基礎で囲まれた部分の内部は土が残ります、この土部分から、湿気やシロアリ、カビなどに、
 
悩まされるようになるのですが、その改善策として防湿コンクリートや防湿防蟻シートを使い、
 
湿気やシロアリがこないようにしているのです。
 
しかし、防湿コンクリートは基礎とは別に施工する為、打ち継ぎ目地部分に隙間が出来たり、
 
コンクリートの厚みを薄くし補強筋もいれないことも多く、ヒビが入ったり、割れたりして、
 
湿気やシロアリの問題が起きる確立が高くなるのです。
 
 
さらに湿気やシロアリ対策として炭を多量に入れる「住まい」も見受けられます。
 
炭の場合は、炭の性能が大きく違う為効果のある炭を選ぶのが大変で、
 
炭の欠陥でシロアリや虫が発生することもありますし、
 
通気を十分確保しないと、炭の性能を効果的に発揮でないことも判っています。
 
 
ベタ基礎といえども、完全ではありません。
 
構造的に問題があるベタ基礎を見かけることがあります。
 
構造的に問題があるかの判断はとても難しいのですが、
 
基礎内部を室内扱いし、床下で十分に通気をとったベタ基礎で、
 
構造的な配慮がなされていることが確認できれば、
 
現状では、最も良い基礎の方式だと言えます。
 
 
ベタ基礎でも、地盤は大切です。安定した基礎にするためには、
 
地耐力のある密度の高い地盤が必要となりますが、
 
地耐力にとっては、割栗や砕石は地盤の密度を上げ地耐力を増す為に必要な材料なのです。
 
地盤の密度を高める為には、十分な転圧(割栗や砕石を埋め込むように上から叩く行為)が必要です。
 
転圧をしない地盤工事を時々見かけますが、あまり割栗や砕石の効果が出ない工法なのです。
 
 
ベタ基礎の場合、底面積が広くなるので、地耐力が少し悪くても効果を発揮しますが、
 
基礎の下地としての割栗や砕石の十分な転圧とはべつに、基礎自身の耐圧盤の厚みも必要です。
 
梁のような役割をする、立上り部分の間隔にも拠りますが、最低でも180mm、出来れば200mm厚が必要となり、
 
上下ダブル配筋仕様のベタ基礎であれば、一応安心できる工法といえます。
 
 
ただし、ベタ基礎で通気口(床下開口)を開けて外気を入れるようにすると、
 
湿気や換気、シロアリ等まで入ってくる事になり、土台が、腐朽菌やシロアリ、
 
カビに侵され易くなるので、床下には通気口を開けずに、換気扇で床下の通気を創り出す工法が勧められます。
 
構造的にも強度を保てますし、断熱タイプの基礎にするならば、室内の空気を通気に使用することで、
 
ベタ基礎が蓄熱層にもなる、一石二鳥の工法となるのです。
 
 
さらに、「基礎はともかく点検できる必要がある。」との考え方が重要です。
 
設備の配管類があり、点検やメンテナンスの必要があるのが基礎ですし、
 
シロアリも絶対に来ないとの保証はありません。
 
基礎を高くし床下の空間を大きくしておくと、設備の点検も楽になり、シロアリの点検もついでに出来るので、
 
出来る限り基礎の寸法を高くししておくのが良いのです。
 
バリアフリーや床下暖房をするために、床下を低くする工法がありますが、通気の流通が悪くなり、
 
なによりも、設備やシロアリの点検が簡単には出来なくなるので、正しい基礎の考え方とは、
 
とっても言えない基礎を使っている工法は、なるべく避けるべきです。
 
 
次回をお楽しみください。