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APSS設計事務所 菊池 です。
52・「住まい」での精神的負担は、未来の糧になる。
◇地球環境に貢献する「住まい」を考えていますか?◇
http://www.apssk.com/meru/kekanmm35.html#A
自分で「住まい」造りを考えるための知識を、
メールマガジン(MM)としてお送りしています。
「住まい」造りに役に立つMMですので、楽しみながらお読み下さい。
前回までのメールマガジンをお読みになりたい方は下記からどうぞ。
◇メールマガジン目次http://www.apssk.com/kekanmeru00.html◇
52・「住まい」での精神的負担は、未来の糧になる。
最近TVで骨祖しょう症の問題を放送していたのですが、
そのときの解説が
MMNo.51
の内容の補足としても解り易いので、
今回のテーマとしました。
それは、骨祖しょう症の予防のためにカルシュウムとスポーツが
必要なのは誰でも知っていますが、
なぜスポーツが骨の強化に必要かとの部分が
明確に語られていたからです。
私も単純に、スポーツをすることでカルシュウムが骨に定着する率が
良くなるのだと理解していたのです。
ところが、スポーツは筋肉と骨に負担をかけるものですから、
人の体は負担のかかる部分をカバーするために、
防衛本能として、自然と強化する働きがある、との理由からだったのです。
宇宙飛行士がひと月程、無重力状態の宇宙空間に居ると、
帰還当初は立ち上がれないくらいに筋肉や骨が衰えるそうです。
重力の無い宇宙空間では、骨や筋肉に負荷が無いため
人の体は宇宙空間の生活に合うように
体を変えてゆくように出来ているのだそうです。
重力や空間が適度にあることによって、
人の体は地球の環境に合うように保っていますし、
体に負担がかかる部分は、自然にその部分をカバーする働きがあるのです。
精神的部分も人の体の一部であることから、
精神的負担や抑圧が適度にあることによって、他人の圧力やいじめ、
さらには、リストカットなどに対する免疫として精神の鍛錬ができるのです。
スポーツでは、プレッシャーに強い人と、弱い人がいますが、
それでも、訓練によりプレッシャーに対する意識を改善できることは、
スポーツ科学や心理学により示されています。
普段プレッシャーを感じていることで、いざのときプレッシャーが軽減され、
プレッシャーへの意識が減ることで、
集中力が増し、素晴しい成果が上げられるのです。
私も少しテニスをしますが、練習が沢山出来たときの後でするゲームは、
気持ちよくプレーできるのですが、練習の間が開き練習不足だと思った時は、
ミスが気になり、ゲームに集中出来なくなります。
一寸の不安により、集中力がなくなることが良く判ります。
同様のことが、「住まい」についても言えるのです。
どこの家庭でも子供に対する期待は持っていますし、
その期待が多かろうが、少なかろうが、
子供にとってのプレッシャーになることは確かです。
我が家の娘のことで言えば、浪人し始めた1年目のころは、
プレッシャーを感じる意識が強すぎたのだと思いますが、
脱毛症や皮膚のアレルギーが表れてしまいました。
それが、2年目以後では、家族の期待の意識も少し弱まりましたが、
本人の精神的免疫も備わってきたのではないかと感じられるほど、
表面に現れる現象は減ったのです。
その間、自分のやりたい方向性を見つけ、
徐々に自信を付けていったことも、精神的な強化に繋がったと思いますが、
家族と普通に接していることで、プレッシャーへの意識が弱まり、
最終的には、受験に集中できる精神状態になっていったような気がします。
スポーツでも受験でも、人が蓄積したものを一挙に出す場合には、
集中力がとても大切で、この集中力を乱すのが、自我意識なのです。
どんなに勉強していても、練習していても、
本番に発揮できなければ人には評価してもらえませんし、
喜びを味合うことが出来ないのです。
本番を迎えると、親に認めさせたい、友達や周りの人に自慢したい、
そこまででなくとも、少しは自分のことを理解してほしい、
自分の普段の力を出せるのだろうか、
との自我意識が心の中で邪魔し、もし上手く行かなかったらと不安になり、
集中力が乱され、普段の半分も力を出せないで、
終わってしまうのが自我意識の影響なのです。
ですから、「住まい」造で子供に完全に個室を渡すのは、
精神的には宇宙空間に子供をを放り出すのに似ているのです。
宇宙空間は重力が無くスペースも狭いため、肉体の退化が起こります。
そのため、宇宙船や宇宙ステーションでは、自力で重力を作ったり、
自分で運動をして、体の能力を補っているのです。
子供室もまた同じことで、自分で精神を鍛えられる能力を持つか、
子供室にいても適度な負担を感じる空間であることが、
子供の精神を鍛錬し、いじめやリストカットに対する
精神的免疫が育つ場になるのです。
小さい子供はそこまで自分を鍛える意識も必然性も持っていません。
そのような意識の芽生えない子供に個室を与え尚且つ、
勉強に集中するためとの名目で、親の出入りまで自粛し、
一人で遊べる音楽やゲーム、パソコン、携帯などを与えれば、
子供の精神がどんな方向に向かうかは、明らかなことです。
小さいころから、一人でまたは母親とだけ過ごし、
公園デビューなどとの言葉が作られたように、
母親の庇護の元で、ずーと過ごしてきた子供が、
受験勉強との名目で個室を与えられ、勉強しろと言われても、
勉強どころか精神的な免疫すら作れなくなるのが、
現代の子供室の状況なのです。
精神的負担を跳ね除け、精神強さが自然と備わってくるには、
肉体と同様に、精神に適度な負担を与えられる空間が必要なのです。
もちろん、精神的に安定した人が個室を自分なりに使うことに、
問題はありませんが、大人でも精神的な支えになる能力が備わらずに、
自由な個室に安住すると問題を起こす可能性が高いのです。
この、精神的支えになる能力は、子供のうちに自然に育つものですが、
適度な負担と適度な空間とが必要であり、
そのなかでひとりでに身に付けるのが良いのです。
昔は、兄弟や近所の子供達、町内のおじさんやおばさん等も、
精神的鍛錬の場になっていたのですが、
現代はそれらの要素が少なくなり、学校も頼りに出来ない状況ですので、
家庭での精神鍛錬の場としての価値が増します。
「住まい」で、安易に子供に個室を与えることは、精神的な立場では、
問題を作り出すようなものです。
子供のために、「住まい」を造る人が多い今こそ、
子供室について、改めて考えてみるチャンスと言えます。
今回は一般的なマンションのプランと、
オープンな「住まい」にした場合プランを比較できるように載せますので、
その差を把握し、参考にしてください。
☆標準的マンションのプランとオープンな発想のプランの比較☆http://www.apssk.com/meru/planhikaku061215.html
今回は以上です。
次回をお楽しみに!
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