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APSS設計事務所 菊池 です。
49・「個性的な子供を育てる「住まい」(UCLAと芸大)」
◇地球環境に貢献する「住まい」を考えていますか?◇
http://www.apssk.com/meru/kekanmm35.html#A
自分で「住まい」造りを考えるための知識を、
メールマガジン(MM)としてお送りしています。
「住まい」造りに役に立つMMですので、楽しみながらお読み下さい。
前回までのメールマガジンをお読みになりたい方は下記からどうぞ。
◇メールマガジン目次http://www.apssk.com/kekanmeru00.html◇
49・「個性的な子供を育てる「住まい」(UCLAと芸大)」本題です
今回は手前味噌な話で恐縮ですが、興味のある人も多いと思います。
私は娘が2人おりまして、上はUCLAのシアター学部に行っております。
とは申してもタレント志望ではなく、舞台の裏方ステージマネージャー
の勉強をしてます。
ステージマネージャーと言っても知らない方も多いと思いますので、
少し説明しますと、生の舞台を運営するには、大勢の人が参加します。
俳優、女優は言うに及ばず、舞台監督、助手、照明、美術、音響、
カメラマン、台本等々、表に登場する人から裏方まで、
舞台の規模にもよりますがそうとうの人数が関係します。
これらの関係者の交通整理をする役目が、
ステージマネージャーと思って戴ければ分り易いと思います。
日本で、ステージマネージャーと言われる仕事は、
クラシックコンサートホールに専属にいる場合があり、
それ以外は、舞台や音楽でもアシスタントディレクター(AD)や
助監督と呼ばれ、何でも屋の下働きのイメージが強く、
職能として確立されていないのが現状です。
しかし、ショーの国アメリカでは、人と人とをつなぎ合わせる
大切な仕事の分野と考えられており、
大学でもステージマネージャーとしての勉強が出来るように、
カリキュラムもできており、重要性が認識されているのです。
人と人とをつなぎ合わせる仕事なので、
コミュニケート能力が問われます。
日本語でも難しいコミュニケーションを英語をあやつりながら、
舞台監督から俳優そして照明、美術、
音響等々に至るまで場所や時間の打合せをし、
参加者がチーム一丸になって集中し、盛り上がり、
魅力的な舞台になり、舞台としての当りが取れるように、
気使いと段取りで、励まし運営して行く立場のようです。
このような仕事を自分からやり出したのは、
本人の希望がはっきりして来たからなのです。
高校の頃はオーケストラの第一バイオリンをやり、
部活のオーケストラや演劇祭、コーラス大会などばかりに燃え、
イベントにはクラスメートを引き込み協力させていたようですが、
勉強の方はほとんどせず、親としては文句ばかり言っていた気がします。
挙句の果ては、高校3年になって演奏よりオーケストラの
ステージマネージャーのキップとして、大いに貢献したことは認めますが、
大学は何処も受けずに、英語の専門学校に行くと言い出し、
多額の費用を投資させられて、やっとのこと英語学校を卒業したのですが、
ここでもあまり勉強せずに、英語能力も大したことない状況でした。
この当時は、外国に留学したいとの気持ちだけだったため、
英語の専門学校から語学留学程度のコミュニティーカレッジに行くことで
満足していたふしも見えましたが、唯一賛同できたのは
同じ専門学校からの同級生がほとんどいない、
LAより少し離れたコミュニティーカレッジを選んだことでした。
そのコミュニティーカレッジでは、昔からやっていたバイオリンを少しやり、
プロの真似事のような状態でしたが、
本人は長年やってきたバイオリンしか思い付かず、
バイオリンをもっと勉強したいと思っていたようです。
コミュニティーカレッジで2年間勉強し、もう少し留学したいとの希望で、
ユニバーシティーの編入試験を何校か受けましたが
見事失敗し、この時期あたりから本気になったようです。
翌年は、自分の本当にやりたいものはなにか、
両親や友達とも相談し自分でもよく考えたすえに、
お祭騒ぎが好きで、人とのコミュニケーションが好きで、
舞台に携りたいとの考えを、生かしたいとのことで、
ステージマネージャーとの考えに思い至り、
その目標に向けて、コミュニティーカレッジでもう1年勉強したのです。
この1年は、目標が見つかったおかげで、
本気で集中して勉強し、その成果も現れ、
学業ではオールA評価を受け表彰されたり、
アメリカ人の友達も大勢でき、
その中でも頼りにされるように成ってきたようです。
その努力の結果と、やりたいことが固まったことから、
翌年のユニバーシティーの編入試験は全て受かり、
超難関のUCLAシアターに編入出来たのでした。
難関程度は14/6000だったそうで、俳優志望が多いことを割り引いても、
りっぱなものだと、賞賛したものでした。
UCLAに編入してみると、スチューデントハウスのルームメイトが、
インドのプリンセスやパキスタンの大富豪の令嬢であったり、
日本で出会う世界とは全く違う世界であるにもかかわらず、
フランクに付き合ってくれる友達ばかりのようです。
私共は貧乏人ですので、富豪と付き合えるわけはないのですが、
日本の小金持ちとは違い人間性を基準にして友達付き合いをするように
しつけられているのが、海外の上流階級だそうで、
娘も友人の一人に加えてもらっているようです。
向こうの躾では、人間性の良い仲間であれば、
いつ助けてもらうことになるかも知れないとの考え方があるようです。
お金を出せば、誰でも助けてくれますが、
親身になって本当の意味で助けてくれる人は珍しいのです。
さらに学生時代の友人は利害関係なしに付き合いが出来る為、
学友を分け隔てなく付き合うように躾けられている様子が、
娘を通して徐々に伝わってきます。
日本の学校の場合には、同レベル程度の友人関係は出来易いのですが、
階級?を超えて友情を作れることはめったにありません。
その点、アメリカは度量が広くまた先を見る目は確かなものがあります。
UCLAの勉強は実践的です。
アメリカのユニバーシティーはどこも実践的な勉強をするようですが、
シアターとの狭い目標が定められている為、
より実践的で実社会と同じシステムで学ぶことを目指しているようです。
もちろん学業とは別に、日本の学校のクラブ活動と言うより、
セミプロの集団として舞台創りがあり、
プロの俳優や監督も時には参加して、演劇が行なわれるようです。
日本の大学の勉強では、プロと学生が一緒になって舞台を作り、
入場券を販売することは、ほとんど無いと思いますし、
そこまで付き合ってくれるプロがいないようです。
学生と舞台を作ってもキャリアと見なさない社会基盤が日本にはあり、
そのため学生も実践的に育たないのですが、
UCLAシアターなどの名門では、学生と創った舞台もキャリアの一部として、
社会的に認められ、さらに学生と共同の舞台でも、
プロのキャリアにもなり、飛躍の可能性もあるようです。
UCLAシアターの演劇は、劇場が学内にあるだけで、
他は一般の演劇活動と変わらず舞台を創りあげるもので、
ステージマネージャーもまずは助手から始まり、
最終的には学内の演劇の舞台関係の責任者として、
ステージマネージャーを務めるようになるそうです。
細かい内容は判りませんが、大勢の人が集まり舞台を創り上げる時は、
ナーバスな場合が多く、感情面での摩擦が揉め事や行き違いに発展し、
人間関係がギクシャクすることがよくあるそうです。
その原因は結構些細なことが多く、
気の利いた人がチーム全体に気配りをし、
参加者が楽しく、そして真剣に打ち込め、魅力ある舞台にするために、
裏方で参加者を支える必要があるようです。
ステージマネージャーはそんな人達を上手くチームにとけこませ、
さらに自信と勇気をつけさせる仕事のようです。
本人は、このような人の集団を纏めるのが好きで、
舞台も好きだということなので、真剣にうちこんでいるようです。
好きなことが見つかり、その好きなことが、
仕事にそのまま結びつきそうだと喜んでいるようなのです。
子供が好きなことを見つけ、目標に向って突き進む力をつけるのに、
家庭の影響が大きいことは否定できません。
参考に、少年犯罪と「住まい」の関係を扱ったものです。ご覧ください。
◇少年犯罪の中で「住まい」の役割は? ◇http://www.bekkoame.ne.jp/ro/apssk/kennkou/meru/kenmeru30.html
我が家に関して言えば、襖が主な間仕切りで、オープンな間取りです。
子供の頃からアメリカに行くまで、
家族との関係は密で、お互いに見られ、顔を合わせ、
呼吸が感じられるほどの近くで生活していたのです。
当然隠れて何かをしたい時期もあったでしょうし、
閉じこもりたい時期があったかもしれませんが、
一人で個室にいるのと違い、自分で自分の世界を創り上げなければ、
何もできない生活をしていたのです。
そのような環境であったため、精神的にも強くなり、
物事に集中して打ち込む方法を身につけたのではないかと思います。
親の干渉やアドバイスの影響もあったかもしれませんが、
自分の好きな世界を見つけることが出来、
好きなことのおかげでUCLAとの難関もクリアーでき、
好きな道に進もうとしています。
このような、子供のための環境、家族のための環境を見つけ出し、
一緒に創ってゆきたいとお思いの方には、つたない経験ですが、
私共の設計と家族関係の経験を生かして、ご協力したいと思います。
本当に家族が和やかに過せ、心から楽しめ、
さらに好きなことを見つけ出し、一生懸命物事に打ち込める「住まい」造を
考えてみたいと思う方は、一緒に考えてゆきましょう。
連絡は上記「問合せ」か下記「メールアドレス」にお願い致します。
次回は芸大合格の顛末です。
今回は以上です。
次回をお楽しみに!
ご意見等をお寄せ下さい。(寄せられたご意見等はこのメールで紹介することがあります。)
メールやこの文章の引用等は
admini@apssk.com
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