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☆☆☆         【自分で防ぐ欠陥住宅】☆☆☆
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APSS設計事務所  菊池 です。


44・「「住まい」造りは世界を視野に」



 ◇地球環境に貢献する「住まい」を考えていますか?◇
http://www.apssk.com/meru/kekanmm35.html#A


 自分で「住まい」造りを考えるための知識を、
メールマガジン(MM)としてお送りしています。
 「住まい」造りに役に立つMMですので、楽しみながらお読み下さい。


前回までのメールマガジンをお読みになりたい方は下記からどうぞ。
◇メールマガジン目次http://www.apssk.com/kekanmeru00.html◇



44・「「住まい」造りは世界を視野に」本題です


新年になって、姉歯設計の構造欠陥マンション問題も多少影が
薄れてきていますが、解決にはこれから長い年月がかかる事でしょう。
 この問題の関連事項については、下記の国交省のHPをご覧下さい。
国交省の姉歯関連HP・http://www.mlit.go.jp/aneha/

 欠陥や偽装等を見抜くのは、専門家でも難しい面もあります。
 まして、一般の方々が出来上がった建物の欠陥を見抜くのは
並みのことでは、まず無理だと考える必要があります。
 
 この問題については、今後徐々に触れますので、今回は触れません。
 今回は、「住まい」造りの基本を考えて行きたいと思います。

 先日も近所に、セキスイハイムの住宅が建った。
 地盤から基礎の完成までに約一月かかったが、
基礎完成後は、丸々一月で竣工してしまった。
 見ていても全く面白くない、「住まい」造りであった。
 プレハブ住宅と言われて久しいが、プラモデル住宅と言った方が
ピッタリとくる造り方で出来てしまった住宅である。

 楽しくないのが何故なのか、考えてみたが、
建築の楽しみは徐々に出来上がってゆくところにあるように思う。

 基礎が出来、躯体(柱と梁の構造体)が出来、屋根が載り、
形が見えてきて想像力をかき立てるのである。
 さらに窓が付、外壁が出来上がってくると、なるほどこんな形で、
この様な雰囲気になるのかと想像との違いや、
想像通りだったなどと勝手に思い、建築の過程を楽しめたのである。

 しかし、プラモデル住宅は想像力を刺激する前に、部品が完成しており、
形が変化する道筋を、想像する余地を残していない。

 まあ、近所の人を楽しませる必要は無いのだが、本来の「住まい」造りは、
近所の人まで巻き込み想像力を刺激する、一種の迫力があった。

 最近の「住まい」造りはスピードが速く、経済的な観点は進んだが、
「住まい」造りそれ自体を楽しもうとの、配慮に欠けるものが多い。

 本来「住まい」は配慮(CARE)の集積回路としての機能も必要であり、
安全対策やバリヤフリーなどもみなその延長線上にある。
 デザインさえも環境や町並みへの配慮が必要であり、
インテリアデザインも、住む人への感性や住みかた、
家族構成や時間経過、健康や食習慣、さらには趣味や音の影響にまで
配慮をして「住まい」を造る必要がある。

 一昔前の「住まい」であれば、安全で快適であれば問題なく、
この安全で快適性さえ満足させれば、「住まい」としては合格点がもらえた。
 しかし、生活が豊かになり、「住まい」に求める目的も
多様化した現在では、配慮を欠いた「住まい」は
役に立たない「住まい」として、打ち捨てられてゆく運命に晒されている。

 外国の場合の「住まい」の考え方を見てみたい。
 米国では、都心は別だが郊外は広めの「住まい」が建てられている。
 それにも関わらず、核家族の傾向は進んでおり、
子供は大きくなると家から出るのが普通であり、
子供の部屋が不用になることが多い。
 この問題に対する配慮はどうか、を考えてみたい。

 もともと、米国では「住まい」の中で、
子供部屋を、子供の所有物のように考えている傾向は少なく、
親の「住まい」を貸し与えているとの考え方をしている。
 したがって、子供が出て行った場合には、
ホームステーや間借りに貸し出すことで、費用も得られるし、
新しい同居人とのコミュニケーションが
新たな楽しみとなってゆく、との考え方を持っている。

 この考え方は、「住まい」に多くの金を費やしても、
「住まい」が費用を稼ぐことを示していることでもあるが、
もっと広く考えて、子供にばかり生き甲斐を持たずに、
新しい可能性に投資することで、
新たにふれ合いが生まれ、世界が広がることを考えてのことだ。

 米国では、ユニバーシティーやコミュニティーカレッジに通学する学生も多く、
コミュニティーカレッジでは就職後に再度学業をめざす人も多いため、
また人の動きが都市部ばかりに動かないため、
敷地の広い郊外でもホームステーや間借りをする人が
かなりいることを示している。

 しかし、長期的な観点に立ち、「住まい」をどの様に考えるかが、
金銭的にも精神的にもプラスになる「住まい」の使い方を、
生み出していると考えるのが順当な考え方であろう。

 わが国の現状はどうかと言えば、大きな「住まい」を造った場合でも、
他人に貸すとの考え方は非常に少ない。
 集合住宅にして最初っから人に貸す部分と、
自分の住む部分を分けた上で、一緒に造ることはよくするが、
ホームステーや間借りを考えた、「住まい」造りは皆無と言っていい。

 わが国では、他人を「住まい」に入れることに抵抗があり、
家族の感情がこのバックグラウンドにある。
 核家族化が進んだのはつい2、30年前からであり、
子供が結婚して家を出ることが多くなったのが原因であった。
 特に地方から都市部に多くの人が出てきて、
都市で結婚し、そのまま定着したことが響いている。

 その歴史からして、核家族としての方向性を持った家族はとても少ない。
 現在その最初の核家族の子供たちが就職したり結婚して、
家を出始め、親夫婦は二人に戻り、子供がこなしていた緩衝材がなくなり、
熟年離婚が増えていることは新聞等でも報道されている。
 夫婦以外の人とのふれ合いがすくないことが、
その状況に拍車をかけていることもまた熟年離婚の原因の一つである。

最近ペットを飼う家族が増えているのも、
 人とのふれ合いの無さをカバーするためでもある。

 このような点でも、「住まい」を有効に使うノウハウが、
わが国には不足している。

 歳を取った夫婦の「住まい」に、バリアフリーのリフォームは考えるが、
ホームステーや間借りをするようなリフォームは
ほとんど考えられていない。

 ホームステーならリフォームもほとんど必要なしで出来るし、
費用ももらえ、ふれ合いもできるのである。

 これから、中国も東南アジアも経済力が付いてくるので、
わが国に留学する学生も増えてくる、
もちろん、先進諸国の学生も、日本の良さとユニークさを見つけて来る。
 その時の受け皿としての機能を備えて「住まい」を造ることは、
国際貢献にもなり、居ながらにして異文化に触れることができる。

 何よりも素晴らしいことは、家族が増えることだ、
もちろん家族として歓迎できる人ばかりが、
ホームステーするわけではないが何人かに一人は、
家族同様になる学生があらわれるし、
それが楽しみであり、家族以上にふれ合いが深まる人も現れる.

 親兄弟であっても、そりが合わないことが多く、
そんなときにホームステーの家族であっても、
感覚の合う人と触れ合うことが出来れば、楽しみにもなるし、
その後の長い時間の張り合いにもなる。

 もの的財産に精神的支えは無理だが、
人的財産を増やすことが出来れば、今後が楽しみになる。

 日本の「住まい」でもやろうと思えば可能であり、
国際貢献にも個人的楽しみも出来る、
人的資源への投資を考えるのも良いかもしれない。





今回は以上です。



 次回をお楽しみに!
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