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☆☆☆         【自分で防ぐ欠陥住宅】☆☆☆
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APSS設計事務所  菊池 です。


42・「竣工後のクレゾールによる欠陥住宅その後−2」



 ◇地球環境に貢献する「住まい」を考えていますか?◇
http://www.apssk.com/meru/kekanmm35.html#A


 自分で「住まい」造りを考えるための知識を、
メールマガジン(MM)としてお送りしています。
 「住まい」造りに役に立つMMですので、楽しみながらお読み下さい。


前回までのメールマガジンをお読みになりたい方は下記からどうぞ。
◇メールマガジン目次http://www.apssk.com/kekanmeru00.html◇



42・「竣工後のクレゾールによる欠陥住宅その後−2」本題です


 いい家会の会員であったT建設による、クレゾール汚染欠陥住宅は、
いい家会がやよいさん宅を建替える方向で進みはじめました。
 
 現在の状況をご覧になりたい方は、こちらをどうぞ。
「わが家は、欠陥住宅」を読んで(3)
http://www.ii-ie.com/cgi-local/wwwlng.cgi?print+05100054.txt

 これは、私が建主の為の解決方法として提案した方法と同じでした。
 時間が少しかかりすぎた感は否めません。
 ともあれ、被害者救済を優先に考えるのが、最も良い解決方法であり、
欠陥住宅をどのように直すかは、建主に合った改修が必要であり、
今回のやよいさん宅の場合には、
家族が化学物質過敏症状態になっていることもあるので、
建て替えが必要です。

 時間経過としては、やよい宅にクレゾールが散布されてから、
二年近く経過し、その間T建設による改修が一度試みられたが、
やよいさん一家が住める状態にはならず、
脱クレゾール、脱臭、脱VOC作業は実際的な効果を上げられなかった。

 ただ、現状の法律事情を考えると、この脱臭作業は数値的には、
居住可能状態になったと言える状況であり、
それゆえT建設は脱臭処理後、
裁判所に訴える等の行為を行なった可能性がある。

 やよい宅の場合、救いがあるのは「いい家会」と松井氏の存在である。
 元はと言えば、松井氏の著書が原因にもなっていることでもあり、
 差引ゼロとも言えるが、欠陥住宅に遭った場合には、
ほとんど、独力で解決するしか方法が無いのが現状であり、
それを考えると、いい家会と松井氏は救済価値がある。

 もう一つ付け加えれば、松井氏が紹介先を間違えなければ、
起きなかった欠陥住宅なのかもしれない。
 また、松井氏とT建設との間で、
いい家会からT建設がしめ出される確執が起きなければ、
やよい一家が悩まされることは無かったのかも知れないが、
どちらにしろ「たら」、「れば」の話は意味がない。

 現実にこのような問題に遭遇した場合には、
なるべく早くそして建主のサイドに立って処理する必要があり、
それこそが唯一の信用を損ねない方法と言える。

 工場生産で厳しい検査をしている家電や車でも欠陥品が出るのであるから、
建設業ではミスが起きることは避けられない、
如何に対処するかに企業やグループの信用が掛かっているのである。

 フランチャイズグループやハウスメーカーなどは、
直接施工をし問題を起こした工務店や建設会社に、
問題の発生先として処理を押付ける傾向にあるが、
問題を起こした場合にこそ、フランチャイズグループやハウスメーカーなどの
真価が問われることだと言える。

 フランチャイズグループやハウスメーカーなどは、
加盟金や営業経費を沢山請求しているのであり、
問題を起こした場合の処理体制を聞いてみるのが、
施工をお願いする場合に一番参考になる情報かもしれない。

 前置きはこのぐらいにして、なぜこのような欠陥住宅が発生するのか、
考えてみたいと思う。
 今までの、欠陥住宅のパターンは工務店や建設会社が、
儲けや値切りのために、手間を省き応急の補修工事では、
回復不能な状態になり、欠陥住宅として争っているケースが多い。
 
 しかし、T建設とやよい宅の件では、概ね建設は上手く行なわれ、
竣工後のメンテナンスで欠陥住宅になってしまったのである。

 今回のT建設のクレゾール事件は、そう何度も起きることではないと思うが、
現代の生活では、わけのわからないVOC(放散性化学物質)は多量に
使われており、「つい」使ったことが同様の結果をもたらすこともありうる。

 施主自身が持ち込むこともあり、VOCには建設会社や建主を問わず、
常に注意しなければならないことなのである。
 さらに、居心地のよい省エネの「住まい」を造る為に、
気密性を高めた「住まい」を競って造っている、メーカーやグループもあるが、
 以前アメリカで起きたシックビルと同様の影響が出る可能性もあるので、
給換気を確実に行なえる「住まい」にする必要がある。

 あまりにも、気密性の高い「住まい」は、その使い方が難しくなる。
冬場の鍋料理にも、IHヒーターが必要であり、
シックハウス状の問題を起こす可能性を秘めているのである。

 大人は通常、約40gの水蒸気と0.02立米のCO2を1時間で発生しており、
そのCO2や水蒸気を浄化するのには、30立米/時の新鮮な空気が必要だと、
かなり昔から研究されているのである。

 ノイフェルト建築設計大辞典と言う、
ドイツの建築規格辞典の初期の書物でも、1942年にすでに出版され、
1945年ごろまでには、1人あたり「30立米/時の新鮮な空気が必要」
との基準も出来上がっていたと資料には出ている。

 我が国でも、オフィスビルなどでは、同様の基準が使われており、
最近建築基準法で定められた、
最低、1時間に1/2回室内空気を換気するとの、
シックハウスの換気基準と比べてみても、あまり変わらない数字と言える。

 この点から考えてみても、あまりに気密性ばかりを追い求めた住宅も、
省エネの点ではそれほど効果的ではないと言えるのである。

 もちろん、気密性は昔のままがよいなどと言っているのではない。
 程度問題を指摘しているだけであり、気密性能としては、
北海道基準の2Cm2/m2程度以上であれば問題ないと考えており、
1cm2/m2以上になった場合には、給換気に十分注意をはらうことと、
生活状況にも注意し、VOCや臭いの元を極力持ち込まないように、
心がけた生活をする必要がある。






今回は以上です。



 次回をお楽しみに!
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