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☆☆☆ 【自分で防ぐ欠陥住宅】☆☆☆
☆☆☆☆
☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆
APSS設計事務所 菊池 です。
37・「下請けや紹介はあてにならない!」
◇地球環境に貢献する「住まい」を考えていますか?◇
http://www.apssk.com/meru/kekanmm35.html#A
自分で「住まい」造りを考えるための知識を、
メールマガジン(MM)としてお送りしています。
「住まい」造りに役に立つMMですので、楽しみながらお読み下さい。
前回までのメールマガジンをお読みになりたい方は下記からどうぞ。
◇メールマガジン目次http://www.apssk.com/kekanmeru00.html◇
今回は、本題に入る前に、
8月16日の仙台地震により、複合健康施設「スポパーク松森」の
屋内プールの天井が落下した事故について、
斜めの揺れ止め金具が設置されていなかったことが主な原因とする
事故調査報告を国土交通省は8月26日まとめたのですが、
この欠陥についての見解を述べたいと思います。
◇記事についてはこちらをご覧ください。◇
http://news.livedoor.com/webapp/journal/search?word=%C0%E7%C2%E6%20%C3%CF%BF%CC
国土交通省の発表のように、
斜めの揺れ止め金具の不使用は当然大きな欠陥だと思いますが、
事故現場をTVや新聞で見た限りでは、
複合健康施設「スポパーク松森」は丸型の施設で施工手間が掛かり、
基本的な手抜きの問題ではないかと言えることです。
丸型の施設は四角い施設に比べると、
様々な部分で手間や材料がアップします。
天井に関しても、壁との取り合い部分は手間も材料もかかり、
費用がかなりUPするはずです。
民間の施設として造られた、この複合健康施設は、
当然コストを抑えて施工されたはずですから、
手間のかかる天井もコストを抑えられていたことが考えられます。
また、天井は施工では仕上げ部分に属しますので、
丸型施設のゆえに各部分でコストが予算よりオーバーして、
シワ寄せが終盤の仕上げにあたる天井の施工コストに、
及んでいたことも考えられます。
斜めの揺れ止め金具が施工され無かったのも、
これらのコストオーバーが影響していた可能性があります。
TVや新聞の画像から見ると、天井の下地部材(薄いスチールのコ型材)
が少し細く、吊ボルト部材も間隔が広すぎるように見えます。
別に古い施設では斜めの揺れ止めを付けてない施設も沢山あります。
にもかかわらず、竣工後半年も経たない施設の天井が、
ほとんど全面的に落下したのは、
確実に人災であり手抜きによる欠陥施設だと言ってよいでしょう。
この施設だけがこのような大被害を受け、
他にはこのような大被害を受けた建物の報告が無かったことも、
人災であり手抜きによる欠陥施設だと言うことを物語っています。
安くて良いものが欲しいのは、誰でもが共通に考える願望ですが、
それぞれの敷地で一品生産される建築では、
コストの抑制や手間を省くことは、
安全を無視することになる可能性が高いのです。
このような問題点を考えながら、
再度事故状況を見てもらうと良いかもしれません。
それでは、
37・「下請けや紹介はあてにならない!」の本題です。
前回のクレゾール液の噴霧で欠陥住宅になった
SC(ソーラーサーキット)の家も、大分前に書いた、
シロアリによる被害で欠陥住宅になった、OMソーラーハウスの家も、
建主はそのシステムと、顔となる人をとても信頼し、
「住まい」造りをお願いしたのですが、結局施工したのは、
紹介してもらった工務店であり、担当した工務店のミスにより、
欠陥住宅を引起したのです。
このように、信頼できるシステムや人がいながら、
なぜ、欠陥住宅が繰り返されるのでしょうか?
これが、下請けシステムの問題点であり、
今日の住宅業界の抱えた問題であると同時に、
建主にとっても、「住まい」造りをする際に、
何を信頼して良いかが判らなくなる原因なのです。
本を読み、住宅展示場に足を運び、近所の評判を聞き、
やっと見つけた信頼できる施工システムと思っても、
担当をする工務店が、信頼に値するか判らないのです。
信頼の出来る住宅システムでも、建築は地場産業のため、
直接施工に関わってくる工務店は、
都市部で半径20km程度が施工可能範囲であり、あまり遠い場所では、
職人や監督が遠くなり、きめ細かな施工や対応が出来ないため、
敷地近くの、地域の工務店を紹介することになるのです。
同じグループだといっても、社長も担当者も大工や職人も違い、
それぞれの工務店によって、経験も考え方も取り組み方も違うのです。
したがって、同じ施工システムで造っても、違う「住まい」になり、
性能や住み心地にも違いがでるのです。
冷暖房の効き方や風の抜け方などならば、我慢の範囲ですが、
ほとんどの住宅が、注文住宅を謳っているのが現状ですから、
各戸別々の「住まい」になるのは当然のことです。
このように、それぞれが個々に違う「住まい」を造る場合には、
下請けや紹介による工務店になると、建主の思いとの違いが大きくなり、
住み心地や性能以外にも、問題が起きる可能性が多くなるため、
施主自ら施工会社との溝を埋めなければならなくなるのです。
信頼できる工務店や建設会社等を見つけた場合は、
その会社のテリトリーの内部に敷地がある場合か、
その施工会社のテリトリーに引っ越して、「住まい」造りをすることが、
安心して任せられることなのです。
したがって、自分の所有している敷地の近所に、
信頼できる工務店や建設会社、等を見つけることが出来るかが、
「住まい」造りの出来を左右することになるのです。
ハウスメーカーやプレハブ会社等の場合でも、
大手になれば、欠陥住宅が造られる確率は下がるものの、
ゼロになることはなく、欠陥住宅の可能性は常にあります。
結論としては、トップが信頼できる地域密着型の工務店や、
建設会社に、直接施工してもらうことが最大のポイントであり、
工法システムやフランチャイズ、
ハウスメーカー等に惑わされてはいけません。
どうしてもシステムが気に入った場合には、
信頼できる工務店にシステムを導入してもらうか、
そのシステム加盟店で、トップと監督、棟梁が信頼できる工務店を探すか、
思い切って諦めるかになるのです。
どうしても、気に入ったシステムが諦められず、
加盟店で信頼できる工務店が見つからない場合には、
気に入ったシステムの各部分を検証して、
何処が気に入っているのかを確かめ、
最も気に入っている要素の一つに集約して、
再度工務店の選択をすることで、
概ね満足できる「住まい」造りが可能になるはずです。
システム工法とは、SCやOMソーラー、PAC、FP、等々、
沢山の工法が存在し、競っているのですが、
内容的には、1、デザインやプランニング重視、
2、住み心地(高断熱・高気密)の面を特徴にする、
3、構造や地震・火事対策等物理的災害の被害を最小限に抑える工法、
4、自然素材を多用し、伝統的自然住宅を特色にする、等です。
これら4つの工法が、代表的な特色となるので、
特にどの点に力を入れた「住まい」にするのかなのです。
この4点のどれを特に注目して、「住まい」造りをするかで、
「住まい」の特色が変りますし、家族とのコミュニケーションや、
「住まい」の安心感、住み心地も違ってくるのです。
これらの特色の1つを取り出して、「住まい」に生かすだけならば、
地域に1店や2店くらいは、自分や家族と感覚の合う、
工務店なり建設会社はあるものです。
特色をどれかにしぼり、自分で研究し、工務店とも協力すれば、
また、工務店の社長や担当、棟梁との感覚のずれが大きくなければ、
特徴を生かした、自分らしくまた家族にとっても愛着の湧く、
欠陥などとは無縁の「住まい」が出来上がるのです。
再度申し上げますが、「自分で防ぐ欠陥住宅」の考え方は、
「住まい」の特徴を絞り込み、気の合った工務店と
「住まい」造りをすることが、最も重要な要素であり、
工法やシステムにあまりこだわらず、人本位の考え方で、
「住まい」を造ることだとも言えるのです。
今回は以上です。
次回をお楽しみに!
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