TOP に戻る


☆☆☆         【自分で防ぐ欠陥住宅】☆☆☆
☆☆☆☆
☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆


APSS設計事務所  菊池 です。


25・「夫婦はつかず離れず、絶妙の距離が要!」


 自分で「住まい」造りを考えるための知識を、
メールマガジン(MM)としてお送りしています。
 「住まい」造りに役に立つMMですので、楽しみながらお読み下さい。


前回までのメールマガジンをお読みになりたい方は下記からどうぞ。
◇メールマガジン目次◇



25・「夫婦はつかず離れず、絶妙の距離が要!」の本題です。



 「住まい」のプランの考え方の3回目になります。
 今回は夫婦の寝室の考え方をテーマに進めてゆきます。
「3. 夫婦の為には、お互いに相手から一時避難できる空間を用意すること。」
「住まい」を創る際の3番目の注意事項です。

 夫婦は子供と違い、壊れ易い共同体です。
 極端な話をすれば、一緒に居なくても良いのですし、
簡単に離れることが出来るため、お互いに必要性を見出す努力と、
相手から逃げ出せるスペースが必要だと言うことなのです。

 夫婦は元々他人でしたが、縁あって結びついたのです。
相性が合わない場合がかなりあります。
日本の離婚はまだ増えていますし、先進諸国の離婚も後を立ちません。

 このメールマガジンを読まれている方で、
夫婦関係に悩んでいる方はいないと思いますが、
もし悩んでいるようでしたら、私も協力している、
池内ひろ美の主催する東京家族ラボの
サイトや、メールマガジンhttp://ikeuchi.com/kazoku/
が参考になると思います。

 人の世界でも、結婚が動物的本能で結ばれることも多く、
結婚の継続には忍耐と相手を思いやる気持ちが必要になります。
どんなに仲の良い夫婦でも、個人としての個性は別ですので、
独りになりたい時もあるのです。
そのような時でも一人になれる空間が「住まい」にないと、
精神の均衡を保てなくなり、爆発する場合が出てくるのです。

 動物の世界では、より本能的に暮らしています。
雌雄が何時も一緒にいる動物はめったにお目にかかれません。
ほとんどは、繁殖期のみの生殖がつがい生活の場であり、
子育てを雄が手伝う動物もいますが、
ほとんどは雌のみで子育てもおこない、少し大きくなれば、
子供も独立し運の良い、生命力の強い個体だけが親になり、
生殖活動を繰り返し、種族の維持に貢献するのです。

 生殖時の雌雄のありようも、雄は雌の関心を引く為に食料を提供するか、
踊りを踊るか、競争に打ち勝つか等の試練を乗り越えて、
つがいになり生殖本能を満たすのですが、
その後はまた、分かれて暮らす動物が多いのです。

 人は最も進化した動物だと言われ、思われていますが、
動物の本能が十二分に残っているため、
何時までも夫婦で楽しい生活をと思っていても、
自分一人になりたいと感じる時が出てくるものなのです。

 年を取ると、また野生に戻ると言うか、我儘になるのでしょう。
より自分の世界が欲しいと感じる人が増えてきます。
 その反面、独りでいるつまらなさも良く知っていますので、
二世帯住居などで、家族を繋ぎとめることもするのです。

 「住まい」のプランを創る場合も、最近は夫婦別室が増えてきています。
家庭内別居の始まりかもしれませんが、各自のエリアを確保し、
そこに逃げ込める状況を造っておくと、
心の安定と家庭の平和を維持しやすいのも確かなことなのです。

 間取りを考える場合、一般的に夫婦の寝室として一部屋確保しますが、
この一部屋を広めにしておき、後で分離できるようにしておくと、
楽に二部屋になります。
 子供室を成長に合わせて一部屋から二部屋等々に分割するのが、
一つの手法になっていますが、
夫婦の寝室でも同じように二室に分離することが、
これからの生活に合わせて必要になることも多いのです。

 簡易な二室分離方法は、引戸を用意し、
寝室の中に引戸の間仕切りを用意しておくことです。
若いうちは全開にしておき、一部屋として使い、
後日、各自のテリトリーが欲しくなった場合に、
引戸を閉めることで二部屋に出来るように、用意しておく場合があります。

 その他にも、子供部屋が空いたら、
子供部屋を使うように配慮しておいたり、
ほとんど利用されない、客室を使い寝室にすることも可能です。

 工夫をすれば、夫婦がそれぞれのテリトリーを確保することが
可能になりますし、コーナーでも小さな部屋でも良いので、
「住まい」の中に、各自のテリトリーを確保することにより、
動物としての本能的な欲求をも満たし、
精神的にも、余裕のある家族関係を保てるようになるのです。

 家族の中では、子供のことには大いに気を使いますが、
夫婦のことが疎かになる場合が多いようです。
 夫婦はもともと他人ですので、自分たちの分身である子供を
可愛がるのはわかりますが、自然の摂理としては、
夫婦でも子供でもバラバラに生活する方向に流れるのです。

 人が集まって住むことによって、安全も食料の確保も
そして楽しみも手に入れることが可能になると考えることが、
夫婦を繋ぎとめている大きな要素の一つなのです。

 家族としてまた個人として、文明的な思考が勝っている時は、
人は躁状態だと言えますし、家族も集まっておしゃべりも食事もし、
楽しく過すことが出来ます。
 感覚的に、動物本来の本能が蘇ってきたときには、鬱状態になり、
他人が近くに来るのも拒否したくなる、心の状態になるのです。

 このような時には、独りになれる部屋にこもり、
再度人と楽しみたいとの感覚が沸き起こるのを待つのが良いのです。
 無理に何時でも家族が一緒に居ることを前提にするのも、
人としてかなりのストレスになることがありますし、
家族崩壊の原因になる場合もあるのです。



 今回は以上です。


 次回をお楽しみに!
 ご意見等をお寄せ下さい。(寄せられたご意見等はこのメールで紹介することがあります。)



メールは
admini@apssk.com
APSS設計事務所 

このメールのサイトを参照する場合は下記をご覧下さい。
http://www.apssk.com/




 前頁  目次  次頁 



このサイトについて、ご意見、ご感想、ご質問等は
APSS設計までメールをお願い致します。