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☆☆☆         【自分で防ぐ欠陥住宅】☆☆☆
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APSS設計事務所  菊池 です。


24・「子ども、との関係をもう一度考えよう!」


【自分で防ぐ欠陥住宅】です。
 自分で欠陥住宅を防ぐための知識を、メールマガジン(MM)としてお送りします。
 「住まい」造りに役に立つMMですので、楽しみながらお読み下さい。





前回までのメールマガジンをお読みになりたい方は下記からどうぞ。
◇メールマガジン目次◇




○先週はお休みさせて戴きました。
楽しみにされている方には大変失礼致しました。
今回はその分も含めて楽しめる内容にしたつもりです。
気軽にご意見質問等もお寄せ下さい。


24・「子ども、との関係をもう一度考えよう!」の本題です。



 前回の続きとなります。
「2. 子どもに重きをおかず、子どもの為の空間としないこと。」
と書きましたが、勉強や学校、友人のことを考えても、
あまり子供を甘やかさないことが大切だと考えてください。

 ライオンや豹など、組織を作らず縄張りだけを主張する動物がいます。
子供として育てられている時には兄弟でじゃれて遊びますが、
親離れするときには、未熟なりに狩の技術も教わり、
自分の力だけで生きてゆかなければならないのが、これらの動物です。

 種族が生き残る為には、狩も闘争本能も体力も、頭も全て使って、
生き残らなければなりません。
生存競争に打ち勝って、生き残れたものが優秀な個体であり、
種族を繁栄させる価値があると自然界が認めて、
やっと生きてゆくことができるのです。

 一方、社会を作るサルやハイエナ等の動物も多く存在します。
一頭の力では、他の動物に脅かされ生きてゆくことが出来ない動物が、
社会性のある組織を作り上げることで、種族の維持と繁栄ができるのです。
社会を作る動物はどちらかと言うと、弱い種類の動物が多いのですが、
象のようにけして弱くない動物も社会を作って、
種族の繁栄を図るようにしています。
社会性を持つ動物は、強い弱いに関わらず、
助け合わないと生きてゆけない動物達なのです。

 草食動物に社会性を持つ動物が多いのですが、
草食動物の場合長距離の移動をすることで、食料を得ています。

長距離の移動には他の動物からの危害を始め川や谷、崖などの
危険地帯もあり、その過程で助け合いと、
種族の中での弱いものの犠牲が、種族の維持と繁栄に貢献するのです。

 人も動物であり、弱肉強食では動物界の頂点に立つのですが、
社会性を維持しないと生きてゆけない動物であることも確かです。

 個別に生きる動物達の理由は、食料確保が難しいことと、
強いものでないと、種族の維持ができないとの、
自然淘汰の原則が働いているのですが、
共存共栄する知恵が備わっていないことも、
原因の一つだと考えられます。

 比較的強者に属するゴリラなども、社会性を持った生活をしていますので、
知能が高くなると、種族の維持に社会性のある生活をすることが必要だと、
本能的に思えるようになるようです。

 社会性とは、協力しながら集団で生活することですが、
人も例外でなく協力しながら生活をしないと、生きるのが大変ですし、
楽しみも半減する生活になってしまいます。

 人も基本的には一人では生きられません。
家族と、近所の方々と、会社の人、友達、学校の集まり等々、
様々な、集団に属していて、いろいろな協力関係を結んでいます。
その集団の中の最小単位としての家族が、
協力関係を維持できないとしたら、とても寂しいことであり、
辛いことになるのです。

 したがって、子供が集団の中で皆と協力して生きてゆける、
精神力を育てるためには、家族の中で訓練を積む必要があります。
 以前は、兄弟も多く、近所の付き合いも密で、親戚との交流も盛んでしたが、
最近は親でさえ仲の良い友人くらいとしか付き合わないのが、
普通になってきています。
 子供が、家族との接触も避け、友人ともうわべだけで付き合うのを、
否定することが出来ないくらい、人との付き合いが少なくなっているのです。

 このような状況の家族が多くなってきた原因の1つに、
「住まい」の間取りの失敗があったと言っても過言ではありません。

 「住まい」は、バブル前の1980年頃より増えてきましたが、
当時は、個人のプライバシーを重んじる風潮が強く、
さらに学歴をも重んじたため、子供用の個室を造ることが、
家造りで流行していました。
 子供に期待し、大切に育てようとの思惑が、
閉鎖的な細切れの個室の多い、間取りになったのです。

 その閉鎖的な「住まい」の弊害が叫ばれていたにも拘らず、
家族の中でもお互いの接触が少なく、
煩わしさが少なく過せることを身に付けると、
楽な為、なかなか元には戻れない状況になるのです。

 楽しさが少なくても、楽な道を選んでしまうのが、
やはり、動物の本能なのですが、そのような閉鎖的な「住まい」は
多くの人が集まって住んでいる社会に、
順応に対応する精神状態を、蝕む働きもするのです。

 社会を作って集団で生活する人々は、
煩わしさも取り入れた家族生活をしていないと、
大きな影響が出る可能性を秘めているのです。

 家族関係を自然と密にするには、嫌でも顔を合わせなければ、
過せないような「住まい」にすることが、一番の近道なのです。

 かって、建築家の安藤忠雄は「住まい」を意識させる為に、
わざと住み難い間取りとし、トイレや風呂に行くのにも
外に出なければ行けない「住まい」を造り、
「人は怠け者だから、このぐらいの困難がある「住まい」で
ちょうど良い」と言うようなことを言っていました。

 この言葉が全て正しい理由ではありませんが、
一つ真理を含んでいることも確かです。
ただ、「住まい」と格闘するより、どうせ苦痛を味合うのならば、
家族と格闘する方がづっと価値があります。
 「住まい」は家族と密な関係になれる間取りとし、煩わしい反面
楽しさも倍加するのが、
今必要とされている家族の姿になるのではないでしょうか。

 そのような「住まい」では、子供を王様扱いせず
「住まい」は親の所有物との考え方を説明し、
子供には小さめの部屋を貸してあげる程度の考え方で接した方が、
明快な意思表示になり、
子供は自分で好きなことが出来る世界を、
早く手に入れようと努力することになります。

 さらに、家族関係での学びより、社会で協力することが、自分を生かすことが出来、
可能性をも求めることが出来る方法だと、自ら理解することが出来るのです。

 本当の家族としての触れ合いを得るためにも、
真の友人を得るためにも家族に協力し、友人や知人に協力することが、
煩わしさの反面、大きな喜びが得られることと考えるようになるのです。



 今回は以上です。


 次回をお楽しみに!
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