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☆☆☆         【自分で防ぐ欠陥住宅】☆☆☆
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APSS設計事務所  菊池 です。


23・「子どもと、「住まい」の関係もオープンにしよう!」


【自分で防ぐ欠陥住宅】です。
 自分で欠陥住宅を防ぐための知識を、メールマガジン(MM)としてお送りします。
 「住まい」造りに役に立つMMですので、楽しみながらお読み下さい。





前回までのメールマガジンをお読みになりたい方は下記からどうぞ。
◇メールマガジン目次◇





23・「子どもと、「住まい」の関係もオープンにしよう!」の本題です。




 最近子どもの事件が増えています。
 小学校や中学校、高校ですらいじめや不登校、自殺等が、
どこの学校でも、一般的に抱える問題となっています。

 NHKスペシャルのような、TV番組でも取り上げています。
 優秀な子どもも、不登校のような状況に追い込まれることも多いようです。

 私達の幼い時にも多少はあったと思いますが、
今ほど顕著に現れる問題ではなかったと記憶しています。

 「住まい」を造る際には、家族関係のあり様を研究し、
家族関係が良くなるような、プランや計画をするのですが、
統計的な考えで設計する「住まい」の計画は簡単なのですが、
個別の家族にあった「住まい」のプランニングは難しいものなのです。

 個別の「住まい」の設計をする場合には、
自分達家族のことを、よく把握する必要があります。
その他に、基本的な家族の為の「住まい」造のポイントを3点ほど示します。

1. 家族がオープンになれる空間にすること。
2. 子どもに重きをおかず、子どもの為の空間としないこと。
3. 夫婦の為には、お互いに相手から一時避難できる空間を用意すること。

(1.) は最近常識となってきていますが、
学校でも職場でも、その他の組織でも、
閉鎖的になった場合に、問題が続発しているのがお解り頂けると思います。

 たとえば、最近大列車事故を起こした、JR西日本もニュースを見るたびに、
セクションごとの閉鎖社会であったことが伝わってきます。
 三菱自動車の欠陥車問題も、カネボウの会社更生問題にしても、
様々なセクションの中での閉鎖性が問題点を生み出し積み重なって、
大きな問題に発展していることが、報道内容から読みとれます。

 オープンな社会にすることは、個人に負担が発生しますが、
その負担を個々人が克服することにより、
問題発生のリスクを回避することが出来るのです。
 家族関係においても同様で、毎日顔を会わせ言葉を交わすことは、
結構負担になることは確かなのですが、その負担があってこそ、
家族としての楽しさが一緒に味わえることになり、
家族関係も蜜になってゆくのです。

 「住まい」のオープン性の問題は、それほど大きくないと考えられがちですが、
日々の積み重ねですので、思っている以上に影響があります。
「住まい」をオープンにすると、大人にも子供にも負担になる部分がありますが、
いつも、家族が気軽に声を掛ける事の出来る環境を造っておくことで、
SOSの信号をキャッチし易くなりますし、
そこまで行かない家族でも日常の会話等で、日頃のケアーが出来ることになり、
大問題に発展する前に問題の芽を摘み取ることが出来るのです。

 現在の社会状況は会社や組織の内部は言うに及ばず、
マンションの組合や町内会でも、近所との付き合いが減っています。
 それだけ、社会全体が閉鎖社会の方向に向いているのです。

 動物の中で、集団活動で楽しさを味わえるのは人だけだと言われています。
 それだけ人は集団生活を上手に取入れる知恵を持っているのですが、
家族ですら家族が集まって楽しむことが減っているのです。

人々が助け合うとの集団生活の必要性が、
科学の進歩によって薄れてきている現状では、集団生活を嫌うのは、
野生帰りの1つの傾向かもしれません。

 オープンにすることは、昔からの村や町内会の助け合いと同じですので、
負担が伴います。
 さらに、積極的なものではありませんが、相互監視のおまけも付いてきます。
 昨今は、村や町の温もりに比べて、都会は冷たいと言われていますが、
都会こそ人の集団社会にとっては、野性的な非文明的な社会になっており、
村や町は社会性を持っていると言う意味で、オープンな社会であり、
負担が伴うと同時に、相互扶助のシステムが働いているのです。

 子どもが幼い時にはかわいらしいこともあり、
ベッタリの関係になる家族が多いのです。
 この時期は子どもは、親にとって必要な存在だと無意識に感じているのですが、
少し成長し個室を与えるような時期になると、学業優先の気持ちが先にたち、
親も一息つけることもあり個室に追いやる傾向が強くなります。

 しかし、まだまだ子供にとって親が必要な時期であり、
この時に子供とのふれあいが少なくなるような場合に、
子供の心に隙間が生じ、徐々に様々な問題に発展する場合が多いのです。

 子供が親を必要とする時期が過ぎると、
子どもは自分の必要性が、社会の何処にあるのかを考え始めます。
 両親や祖父母に可愛がってもらっている場合には、
その気持ちが拠り所になるでしょうし、兄弟の面倒をみなければいけない場合や、
学校や地域の野球やサッカークラブなどで、場所を与えられていれば、
その気持ちが子ども自身の拠り所になります。

 しかし、親や祖父母との関係、兄弟との関係、
そのほか情熱を傾ける対象が無い場合には、自分の存在意義に対して、
疑問意識が生じ悩むことになりますし、この疑問意識が高じると、
いじめや登校拒否症、自殺やさらには社会問題になる事件を、
引き起すようなことにまで、発展する可能性を秘めています。

 人の世界の最小の社会構成単位としての家族もまた、
放置すると、人は野生へ里帰りするように、
個々人ばらばらになる可能性が高い集団なのです。
 「住まい」をオープンにして、相互扶助のシステムが働くようにし、
 家族が一緒に楽しめる仕掛けの中で暮らすのが、
家族にとっての幸せが増すのです。


 今回は以上です。


 次回は「住まい」造りの条件(2.)をお送りいたします。  お楽しみに!


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