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☆☆☆         【自分で防ぐ欠陥住宅】☆☆☆
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APSS設計事務所  菊池 です。


19・「住宅プロデューサー?が増えている。」


【自分で防ぐ欠陥住宅】です。
 自分で欠陥住宅を防ぐための知識を、メールマガジン(MM)としてお送りします。
 「住まい」造りに役に立つMMですので、楽しみながらお読み下さい。





前回までのメールマガジンをお読みになりたい方は下記からどうぞ。
◇メールマガジン目次◇




○本題に入る前に、読者から寄せられた、お便りをお載せいたします。



TS さん

「住んでいるRC住宅が夏は暑くて我慢できないくらいです。
できれば外断熱にでもして涼しく住みたいのですが、
改修工事の外断熱は高くなるのでしょうね」


APSS設計 より

 RCの場合の、外断熱は躯体のRCが蓄熱層になりますので、
気持ちよく住むのには、確かに良い方法ですが、
窓面や気密性、バルコニー等の熱橋(熱ロス部分)等を完全にカバーしようとすれば、
コストはかなり、かかります。

 しかし、改修工事ですと現在の暖冷房の使い方が各部屋毎の部分使用でしょうから、
そこまで完全にカバーする必要も無く、だとすればそこまでコストはかからないのですが、
効果もそれなりになります。

 また、本来の外断熱にしようとするならば、オープンプランの常時冷暖房にしな
ければあまり価値が無くなります。

 このような断熱方法がRCの外断熱工法であるため、住まい方が問題になります。
冷暖房の使い方や生活のしかたによっては、
せっかくの外断熱が効果を発揮しない場合もあるのです。

 これからの、断熱工法や気密工法、換気工法はこれが良くて、
こちらは良くない工法と言うものではありません。
「住まい」での生活の仕方や趣味や空調の使い方等によって、選択するのが断熱材料であり、
施工法ですので、自分たちの生活に合わせて考える必要があります。



YK さん

また、また、YKよりの感想です。
つい先日、ある地元のハウスメーカーと、契約を結びました。
18話にあったように、「倒産」のことも考えに入れなくてはと考えたことがありま
した。知り合いに、「決算書」をチェックすることと、取引先銀行(運転資金)を調
べることをすすめられました。幸いにも、都銀1行と地元の人がほとんど口座を持っ
ているような銀行との2行が主要銀行となっていましたので、一応3段階で行けば、
「良」だろうということでした。「決算書」は個人には、公開していませんでした
が、会社を客観的に評価する資料などを取り寄せました。また、40万円ほどかかり
ますが、「倒産」した場合も建物を完成させ、10年間の保障が受けられる「保険」
のような仕組みがあることもしりました。でも、18話によると、これは難しいよう
ですね。
私も結局は、工期(建物)は順調であれば、4ヶ月ほどということで、ご近所でもそ
のハウスメーカーで建っている家が何軒もあったので、結果としては保険には入ら
ず、そのハウスメーカーに決めました。助言を受けた知り合いに、支払い金額の払い
方を、業者の言うままではなく、こちらであらかじめ都合を指定してはどうかと提案
され、一番最初の工事請負の契約金額は低めにしました。また、いざ工事が始まる場
合は、支払いを遅らせると逆効果ということも教えられました。まあ、契約する時
に、「約款」に、支払いが遅れた場合は、工期が遅れる、または中断するなどの文言
が書かれているのですが。
今は大手でも「絶対」と言うことはないので、会社の経営状況は調べられる範囲で、
納得するまで調べたほうが、確かに良いと思います。




19・「住宅プロデューサー?が増えている。」の本題です。


 最近、住宅プロデューサーをする事務所や企業が増えているようです。
 新聞にも、住宅プロデューサー企業の記事がでていました。
 設計事務所を紹介したり、工務店との契約をサポートしたりして、
「住まい」の設計から施工までプロデュースするそうです。

 この住宅プロデューサー企業は、一般的に営業畑出身の方が多く、
設計事務所のように営業が苦手な人達と協力してよい関係を結んでいる人達もいるようですが、
一方で設計と施工を分離して良さを引き出しているとのふれこみだけで、
実際には、この住宅プロデューサー企業が総合窓口となり、
設計も施工を引き受けている会社もあるようです。

 設計事務所が施主の立場に立って、
考え指示できるのは独立性が確保されるから可能なのです。
 施主と直接設計監理のみの契約をし、一緒に「住まい」について考え悩み、
金銭的にも技術的にも施主にメリットのある、提案をするのです。

 一般的に設計事務所は、営業の下手なところが多く、
それと言うのも技術やデザインにこだわり、
建て主に対してのサービスを疎かにしている事務所が多いからです。
 私も設計事務所を主宰していますが、建て主のための仕事と考えて、
提案やアドバイスをしているのですが、遠慮なさる方もいて、
 また、感性は合致していても細かい点で違いがある場合もあります。

 例えば、安く安くとの住宅の注文で、ユニットバスに窓を付けずに、
費用を節約したことがあったのですが、ユニットバスに入ってみてから、
暗くて嫌だ窓が欲しいと言う事になり、結局後で付ける事になったことがあります。
 竣工後の窓取り付け工事になったため、
設計時又は施工時に比べて、二倍程度の費用が必要になってしまったのです。
 設計、施工時点では施主の注文を鵜呑みにしていたのですが、
もう少し気を使ってあげられたのではないかと、後になって悔やむものです。
 このような経験を沢山し、教訓として踏まえて、現在では、
よりフランクに言いたいことを言い合える、関係を創るように心がけています。

 しかし、営業屋さんのような雰囲気を提供するのは無理があります。
 資格をもって、責任をもって仕事を進めなければいけない関係上、
ある程度強く出ることも必要であり、そのような物事を決定する行為が、
偉そうに思われることもあるのですが、真剣に仕事に取り組む為の弊害ではありますが、
施主もフランクに話す雰囲気が感じられる為、良く話し合うことで納得してくれますし、
後々、施主のプラスに働くこともしばしばあるのです。

 例えば、防火のための網入りガラスの件では、
都市部の敷地は、狭く防火や準防火地域がほとんどですので、
たいてい窓ガラスには網入りガラスを使用する必要があります。
しかし、網入りガラスがうるさいと考え、嫌う人もいるのです。

網入りガラスの代わりに、防火用のシャッターや雨戸を使えばクリアーガラスが使えますが、
小さな窓にはシャッターや雨戸は使えないことが多く、網入りガラスが必要になります。
気になると言えば気になりますし、慣れれば気にならなくなるのですが、
嫌な人には嫌なものなのです。

 しかし、いざ火事が近所に起きた場合には防火的にはとても役に立ち、
一定の火事ならば延焼を防ぐ効果を発揮するのです。
 そんなの当たり前だと言う人も沢山おられるでしょうが、
施主の言うことをただ聞いて単純にクリアーガラスを使用する人もまた、大勢いるのです。
 尚、網入りガラスは防火であっても防犯用ではありませんので、
間違えのないようにお願い致します。

 話は元に戻りますが、設計事務所を煙たく思い、
ハウスメーカーや住宅プロデューサー企業に頼む人も大勢おり、
それはそれで否定するものではありませんが、
住宅プロデューサーが入ると言うことは、関係をより複雑にすることになります。

 「住まい」造りをする場合、シンプルな方が良いのです。
 ハウスメーカーや工務店に一括で任せるのは、
その責任所在と窓口が一つになるメリットも大いに効果を発揮して、
ハウスメーカーの設計施工が流行っているのです。

 しかしハウスメーカーにも営業がいて、仕事の流れとしては、
営業→設計→施工の方向で移ってゆきます。
 この営業が住宅プロデューサーに置換わるか、
営業の上に付くかが、住宅プロデューサーと「住まい」造りをする流れになりますので、
複雑になることは確かです。
 この「住まい」造りの仕事の流れを、シンプルが良いと考えるか、
多少複雑に、人が多くなっても価値があると思えるかが、
住宅プロデューサーを取り入れるための条件となります。

 設計事務所の場合は、設計→施工ですのできわめてシンプルになり、
人の多さでの問題発生は避けられますが、
 それゆえ、感性の合うことがとても重要になってくるのです。
 共感できる設計事務所は、見つけるのに少し手間がかかるかも知れませんが、
一生もので頼りになり、また楽しい「住まい」造りが出来るのです。

 昨今、「住まい」造りは技術の進歩と、工法の乱立で
確実に解り難くなってきています。
 だからこそ、お互いに解かりあえる関係になることが大切です。
 どの立場の人と「住まい」造りを進めるのであっても、感性的に共感できる人と、
「住まい」造りをすることが、成功への道と言えます。





 今回は以上です。


 次回をお楽しみに!


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