| |
| |
| |
☆☆☆ 【自分で防ぐ欠陥住宅】☆☆☆
☆☆☆☆
☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆
APSS設計事務所 菊池 です。
18・「工事停止は倒産以外でもある、対処の方法は?」
【自分で防ぐ欠陥住宅】です。
自分で欠陥住宅を防ぐための知識を、メールマガジン(MM)としてお送りします。
「住まい」造りに役に立つMMですので、楽しみながらお読み下さい。
世界的な建築家、丹下健三先生がお亡くなりになりました。
私の先生でもあったものですから、25日の東京カテドラル教会での告別式に出席致しました。
先生のご意思そのままの簡素でいて、キンと引き締まった、とても素晴らしい告別式でした。
先生が設計なされた東京カテドラル教会の空間も簡素でいて、人の心を打つものが感じられ、
凛とした気品が漂う雰囲気があり、本当に美しくそして迫力のある空間でした。
丹下先生が仰られたように、装飾を排除して尚、凛とした気品が漂う美しさが本物だと言うことを、
再認識したものでした。
「住まい」も変な装飾で飾るのではなく、機能的ではあっても形そのものに、
凛とした気品が漂う美しさを大切にしたいとの思いを、あらためて強くしたものです。
ご冥福をお祈り申し上げます。
前回までのメールマガジンをお読みになりたい方は下記からどうぞ。
◇メールマガジン目次◇
○本題に入る前に、読者から寄せられた、お便りをお載せいたします。
MT さん
早速のメールありがとうございます。御指摘の様に地盤の調査は未だです。
私の表現がまずっかたのですが、二階の隅柱二箇所(隣り合った隅柱)が一階の部
分に柱が全くない
設計です。一階の8畳部屋の中程と浴室の中程に隅がくる設計です。したがって、二
階の隅柱を受けるのは梁だけです。
apss より
よく、お神楽と呼ばれる、梁の上に柱を載せる設計の場合、
やむを得ず、設計に取り入れる場合もありますが、設計を練って梁の間隔も狭くして、
なおかつ取り入れる場合以外は、設計が未熟な場合が多いのです。
機能的にも感覚的にも納得できる設計で通し柱を使えるように、
設計を考えてもらうことをお薦めします。
安易な考えで、お神楽のような方法で設計しますと、問題が発生する恐れが多くなります。
YK さん
感想を掲載していただいた「YK」です。正直びっくりいたしました(~_~)。
今回のお話にもまたまた、共感していました。「嫌い」という感覚は大事にしてい
いものなのですね。家の場合ですが。
実は、以前「大嫌い」まではいきませんでしたが、ある住宅メーカーの営業マンに
途中から、不信感をいだきはじめました。その会社は気に入っていたのですが、担当
の営業マンが、「契約」について、自分の都合だけを押し付けてきたことがありました。
何回も家に打ち合わせに来てくれていたとはいえ、お客の都合を無視しようとす
るこの営業マンを見て、とても家が完成するまでうまくやっていけるとは思いません
でしたので、文書でもってお断りした経験があります。
別の住宅関係のメルマガの方にも「よく決断なさいましたね」と褒められました(^.^)。
知り合いの建築士にも「やめて良かったよ」と言われました。
一からやり直しというのは、ちょっと気分がめいりましたが、立ち直りは早い(?)のか、
その時の失敗を教訓に、今、また建替えのため、奮闘中です。
念のため、言っておきますと、契約はしていなかったので、金銭面の痛手がなかっ
たのが救いでした。かけた時間はちょっぴり惜しかったですが、これもいい「勉強」
になったと、今では考えられるようになりました。
また、いろんなタイプの欠陥住宅の紹介を楽しみにしています。
18・「工事停止は倒産以外でもある、対処の方法は?」の本題です。
「住まい」造りで、欠陥に遭わないようにとの考えで伝えているのですが、
結局は人に戻ってきてしまいます、「住まい」を物と見るか、
ものを造る気持ちの集合体と見るかで、考え方が全く変わってきます。
さて、「住まい」の施工途中でハウスメーカーや工務店が倒産する場合があります。
これも欠陥の一種と言うより、そのまま「住まい」にならない場合もあり、
まったくの、ガラクタになってしまう場合もあるのです。
私共の経験でも、施工中に倒産した工務店がありました。
このT工務店を選択したのは、建主の知り合いであり要望でもあったからです。
そのため、疑念も抱かず住宅の施工を任せたのですが、施工を始めて上棟を過ぎたころに、
下請けの職人さんたちから費用を払ってもらえないとの情報が届いたのです。
そこで、調べましたところどうも変だと思われる節があり、
施主からT工務店への、上棟時の支払いをストップしてもらったのです。
案の定、ほどなくしてT工務店は倒産したのでした。
それからが大変です。
建物は上棟を少し過ぎたところでしたので、大工さん電気屋さん設備屋さん等は決っており、
仕事にも手を付けていたのですが、それぞれの費用は払われていませんでした。
工務店には上棟時の費用が払われる寸前でしたので、この支払いは守りましたが、
工事の出来高を査定し、それぞれの職人さん達と話し合いをし、
残りの費用で建物を完成させられるか検討したのでした。
その結果、残金は少し不足していたのですが、残りの費用が支払われて、
設計事務所がサポートしてくれるのならば、ここまで手がけた仕事だから、
やりましょうとの結論に、職人さん達と相談がまとまったのです。
工務店やハウスメーカーのみと仕事をしている場合で、
倒産事故が発生した場合には、ハウスメーカーや工務店の監督がまとめ役ですので、
現場の面倒をみる人がいなくなり、その後工事を再開出来るにしても、
工事停止期間がそうとう長くなるのです。
上記の現場では、倒産に関係ない設計事務所が設計監理を担当していたので、
即座に対応することが可能となり、工事の再開にも、
1と月もかからずに工事が進められたのでした。
ハウスメーカーや工務店はある程度の規模がありますので、
近頃は何所でも倒産の危険がありますが、個々の職人さん達の場合には、
規模が小さく親方直接の場合が多いため、個人企業の倒産の可能性は少ないのです。
また、中間手配者の工務店が無くなるため、直接支払いの段取りと工事の手配が出来れば、
少し費用が安くなっても、実収入がそれほど少なくなりませんので、
そのまま工事を続けてもらうことが可能なのです。
したがって、そのような経験を持つ設計事務所を見方に付けておく
(設計監理を直接頼んでおく)ことも、工事の保険の一つとも言えるのです。
施工の完成に保険を掛けることは必要ですが、保険だけでは本当に倒産に至った場合には、
直ぐに対応することは出来ません。
結局長い工事停止期間が必要になると共に、
工事も全く別の工務店に引き継がれることになり、内容の把握や費用の配分、
工事の段取り等を最初からやり直すため、建主の労力や精神的な負担も、
とても大きなものとなるのです。
最近は大きな企業でも、安心して任せることが出来る状況ではありません。
大きければ大きいなりに、小さければもっと倒産の危険は否定できません。
このような場合には、保険が必要になりますが、金銭的な保険だけではなく、
工事に携わる多くの人をまとめることが出来る保険も大切な要素なのです。
設計監理をハウスメーカーや工務店と別にすると、
もし何かがあった場合にも、適切な対応と対処をすることが出来ますので、
そのような経験を持っている設計事務所に、パートナーとなってもらうことは、
「住まい」造にとって、さらに安心感が増すのです。
倒産での工事停止ではありませんが、施主の変更や工事に対する口出しが多い場合に、
ハウスメーカーや工務店が思い通りに工事を進められない場合があり、
施主の口出しを口実に、工事を停止する会社もあります。
素人でもしっかりチェックすると、細かいアラが見つかりますし、
それらを直すには費用も結構かかりますし、時間も延びるため、
他の仕事に影響が及ぶのを嫌がり、わざと工事停止をすることもあるのです。
このようなハウスメーカーや工務店に対して、施主だけで対応するのは、
技術的な問題や費用の件をだしに使われるので、難しいのです。
自分達だけでは処理しきれないと感じた場合には、
速やかに専門家の応援を頼むことが大切です。
今回は以上です。
次回をお楽しみに!
メールは
admini@apssk.com
APSS設計事務所
このメールのサイトを参照する場合は下記をご覧下さい。
http://www.apssk.com/
このサイトについて、ご意見、ご感想、ご質問等は
APSS設計までメールをお願い致します。