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☆☆☆ 【自分で防ぐ欠陥住宅】☆☆☆
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APSS設計事務所 菊池 です。
17・「感性をふる活用して「住まい」を造ろう」
【自分で防ぐ欠陥住宅】です。
自分で欠陥住宅を防ぐための知識を、メールマガジン(MM)としてお送りします。
「住まい」造りに役に立つMMですので、楽しみながらお読み下さい。
前回までのメールマガジンをお読みになりたい方は下記からどうぞ。
◇メールマガジン目次◇
○本題に入る前に、読者から寄せられた、お便りをお載せいたします。
YK さん
このメールマガジンを読み始めて、そろそろ、2ヶ月近くたちますでしょうか。
欠陥住宅の実態をとりあげたものを読みますと、恐ろしくなることが多々ありました。
建替えを検討しているので、参考にはなっていますが、正直、こんなにすごいのかと、
驚くお話が多かったです。
自分も、自分なりに注意しなくては、と読むたびに 感じているところです。
ところで、今回の16話「人により欠陥住宅は造り出される」は
大変共感のもてる内容でした。
人と人との信頼関係は大事だと思います。
素人の私としては、技術も少しは勉強しなくてはと思っても、かなり限界があります。
信頼のおける専門家のひとたちと、家作りができるのが一番ですね。
大工さんのお茶だしなどの件も参考になりました。
実際着工する日を迎えましたら、その辺にも気を配ってみていようと思います。
営業マン、建築士、現場監督、大工さん、
その他の職人さんたちもみな、人間ですものね。
そういう方たちと、楽しい家作りができるようにしたいと思います。
KA さん
メールでたいへん勉強させていただいています。
実は新築を検討しているビルダーが1年ほど前から、
「全棟地盤改良」&「逆ベタ基礎」というものを採用しています。
建築現場を見ますと確かに頑丈そうなのですが、
点検できない構造に何かしら不安を感じてしまいます。
その業者は通常のベタ基礎より、
かなり地震に強くなると全面的に採用しているのですが、
第三者的な専門家のご意見がお聞きしたくメールしました。
もし、よろしければ「逆ベタ基礎」についてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。
APSSより
逆ベタ基礎がベタ基礎より丈夫になる根拠が判りません。
一般的に、逆ベタ基礎の場合、ベタ基礎より梁の部分が底盤より下に延びているため、
底盤と地盤との設置面積(触れ合っている)が少なくなり、さらに梁部分の地盤と、
底盤部分の地盤とは地耐力が違ってきます。
そのため、全棟地盤改良しているのだと思いますが、
大げさに言えば、不当沈下も可能性があると言えます。
見えない部分での複雑な施工は、問題が起きる可能性も増えますし
より見えない部分が多くなり、点検するのも容易ではありません。
強度的には、ベタ基礎よりけして強いとは言えないと思います。
まあ、お金をかければ別ですが。
もう一つの問題点は、シロアリの問題です。
14、15話にあるOMソーラーと同じになる可能性があります。
◇14、15話◇
シロアリの被害に合った場合、対策がとてもとり難い構造なのです。
多分底盤の上に直ぐ土台をのせるでしょうから、床下点検作業が難しくなります。
さらに、基礎を暖める床暖房でもすると、熱に誘われてシロアリが多くやってきます。
このような基礎で薬剤で床下処理すると、シックハウスの恐れも出てきます。
私は、あまりお薦めできないと思っております。
十分ご注意下さるようお願いいたします。
17・「感性をふる活用して「住まい」を造ろう」の本題です。
「住まい」造りは人だと申してきましたが、
建て主だからと言って一方的に押付けできるものではありません。
当然、相手の感情を逆撫でして、自分の我を押し通す造りかたをしても、
良い結果は生まれません。
お互いに打てば響く状態になるためには、お互いの信頼関係が必要になります。
そのためには、相手を嫌う部分があると成り立ちません、
好き嫌いは人の原始的な感情ですので誰もが意識下に持っており、
初対面の時に体には感じているのです。ただ費用や間取りや技術等のことが気になり、
素直に体(潜在意識)に聞くことが出来ないのも、また人間的だとも言えるのです。
本来の感覚の合う相手を探すのは、結婚以上に難しいことかも知れません。
なぜならば、お互いに複数での感覚の一致が必要になるからです。
そこまでの一致を見つけられれば、「住まい」造りも上手くいったと言えるのですが、
なかなかそんなに上手くはいきませんので、もう少し一致し易い方法としては、
嫌いな感情が出たらばやめることなのです。
嫌いと、感情が知らせてくれる場合以外は付き合ってみるようにすれば、
早く「住まい」造りの相手が見つかることになります。
人は動物として生まれていますので、本能的に好きの感情より嫌いの感情の方が、
発達しています。
嫌いの感情が出るのは、生きてゆく為の選択をしているのです。
野菜や魚、肉、茸等々を食べて生きていますが、毒のものもあります。
それらを見分ける潜在意識が嫌いの感情なのです。
人同士でも同じで、自分に危害を加えそうな感覚が嫌いとの感情になって現れてくるのです。
もちろん、間違っている場合もあるのですが、「住まい」造りの場合には、
細かいことは気にせず、欲得を考えずに、嫌いの感情に従った方が良いのです。
昨今「住まい」造りは、費用と工法、機能などを選択することが多く、
その選択にとらわれる傾向があります。
もちろん、安いこと自体を目的にする、高気密高断熱を、
室内空気のきれいな等を目的にすることは、それなりに方向性が決まりますので、
悪いことではありません。
また、表面に現れている費用や性能は数字がハッキリしている分、
判りやすく選択し易いのも確かです。
しかし、本当に自分にそして家族に合った「住まい」造りは、
建て主と造り手とを含めたチームの息が、合った場合にのみ発揮され、
その場合には、欠陥住宅も気にせず、楽しくそして快い、住みやすい、
感覚に合った住まいとなるのです。
商品の開発でも嫌いの感情は重要なポイントであり、
多くの人が嫌う色やデザインで作った商品は、決して売れないのです。
当たり前のようですが、嫌いの感覚を外した商品だけがヒット商品になるのです。
この商品の開発でも、嫌いの感覚を探り出すには、
多くの人に触れてもらうのが最上の方法だそうです。
ネット上では、住宅コンペとの方法で、設計者を選び発注するようなサイトもありますが、
コンペとは競争原理で仕事を得ようとする方式です。
競争原理が何事も良いのだと考えている人も沢山いると思いますが、
設計コンペなどは動物的な生存本能による競争ではないので、陥穽を仕掛ける、
競争に勝ったので好きなことが出来るなどの弊害が出ます。
それにも増して、人と人との感性のお見合いが出来ていないので、
感覚的に合う人か見分けがつきません。
また、モデルハウスの費用と同様に、コンペ費用は当然建て主の負担になるのです。
したがって、あまりモデルハウスもお薦めではないのですが、
便利な道具であることは確かですので、情報を集める際も、
費用や性能ばかりに頭を働かせるのではなく、
自然な感覚で嫌いな部分が何処であるか感じるようにし、その嫌いな部分を記録すると、
自分と家族に合った、「住まい」のイメージがかたまってきます。
さらにモデルハウスの人達との対応も、
家族としての嫌いなタイプが把握でき、地元の工務店や設計事務所等と、
「住まい」造りをするときにも、役に立つのです。
最近大学でも感性工学を取り入れているところがでて来ているようです。
工業デザインと人間工学を合わせた研究ですが、上質な良いもので、
感覚的に欲しくなるように思わせるデザインの開発だそうです。
感性工学を取り入れてデザインした物は、販売量は少ないが、
販売価格は二倍〜三倍以上で販売が可能な為、
企業としてもこれからの分野だと考えているのです。
建築の場合は、工業生産の既製品のように一方的なデザインの提供ではなく、
提供をする側と、受けとる側がペアーの関係になっていますので、
建て主に合った、共感できる感性工学としての、デザインの提供も可能になります。
「住まい」造りは、大きな買い物ですので、人を頼らなければ出来ません。
如何に感覚の合う人と出会えるかがポイントになります。
家族の感覚と、「住まい」の造り手達を大切にして、
楽しく素晴らしい「住まい」をお造りください。
今回は以上です。
次回をお楽しみに!
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