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☆☆☆         【自分で防ぐ欠陥住宅】☆☆☆
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APSS設計事務所  菊池 です。


16・「人により欠陥住宅は造り出される。」


【自分で防ぐ欠陥住宅】です。
 自分で欠陥住宅を防ぐための知識を、メールマガジン(MM)としてお送りします。
 「住まい」造りに役に立つMMですので、楽しみながらお読み下さい。



 今回は現在までに発行したメールマガジンを振り返ってみて、
欠陥住宅が生み出される傾向を見てみたいと思います。
 傾向を分析することで、原因に迫ってゆき、対策も考えることが出来るようになります。

前回までのメールマガジンをお読みになりたい方は下記からどうぞ。
◇メールマガジン目次◇




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admini@apssk.com:APSS設計事務所
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「人により欠陥住宅は造り出される。」の続きです。

 このメールマガジンの読者もとても増えてきまして、1000人に手が届くところまできました。
ありがとうございます。

 ただ、この傾向は欠陥住宅が増えていることを示しているとも考えられます。
 十分に研究と予防措置を考えて戴けるようお願いいたします。

 さて、様々な欠陥住宅に至るケースを書いてきましたが、
分析しますと、「住まい」の造り手側の人に問題があったケースが、
多いことに気が付いたと思います。

 依頼する相手が、ハウスメーカーであれ、工務店であれ、設計事務所であれ、
直接対応する相手が感覚的に合わない相手になると、問題が発生する確率が高くなるのです。
 なぜならば、お互いに相手の言うことが感覚的に解らないので、努力をしますが時間がかかり、
建て主側は不安や不満を増幅させますし、造り手側は考え方が理解できない為、
暗中模索状態になり、良いアイディアを出せないばかりか、
一般的な(適当な)対応になり経費まで嵩む結果となるのです。

 車や家電製品、パソコンなどの既製品を購入する場合は、
モノが決まっているので、販売員等との相性はそれほど重要ではありませが、
「住まい」の場合は決まっていない部分がとても多く、
担当者の裁量で違いがでることの方が多いと言っても過言ではありません。

 このような状況の「住まい」造に対して、ハウスメーカーやフランチャイズシステムの内容を比較し、
細部に至るまで検討をしている方が多いのに、驚きあきれ返ってしまいます。

 十分に時間をかけて、「住まい」を造る方は技術の隅までの検討をされてから、
「住まい」を造るのも良いでしょうが、技術は目的を持った「住まい」を実現させる為の
道具ですので、技術をいくら追い求めても、ますます解らなくなることの方が多いのです。

 「住まい」造の最大重要事項は、家を造るとの目的ではなく、何をしたい「住まい」かとの、
「住まい」に対する目的を持つことなのです。

 例えば、トイレでゆっくり新聞を読みたい、との願望があったとします。
 トイレは人に惑わされずに一人で寛げる空間でもありますので、
書斎代わりに使っている人もいるのです。
 この場合、トイレを二つ造ることは、必須の条件になりますし、
さらにトイレの充実を図ることを考えなければいけません。

 トイレは機能空間ですので、用を足せる最低の広さで良いと考え設計されることが多いのです。
 しかし、汚れるからメンテナンスを考えて少し広くしたい方も、主婦を中心に増えていますし、
ハンディーのある方や老後のことを考えて、車椅子でも使える広さが欲しい人もいます。
 したがって書斎代わりに使いたい人がいても不思議ではありませんし、
最近の便器の技術革新を見れば、臭いや汚れも対処可能ですので、
最も落ち着く空間として設計し、本棚やインターネットの配線を設置することも、
その「住まい」にとっては価値があることなのです。

 今のは一例ですが、「住まい」で何をしたいかを良く検討することが、
これからの「住まい」造りの最も大切なことなのです。
 このような「住まい」の目的について理解しあう為には、
お互いの感覚が合うことがとても大切なポイントとなってくるのです。

 さらに、お互いの感覚が合ったところで「住まい」造りが出来ることになると、
一方的な考え方を押付けることにならないので、双方とも楽しく「住まい」造が出来ることになり、
楽しい環境の中で「住まい」造りが進む場合には、問題が起きることはほとんどありません。

 「大工さんや職人さんにお茶出しをするのですが、あまり打解けてもらえません」、
との話を聞くことがありますが、打解けない職人達が1人2人程度の場合は、
お互いに相性の悪いことも考えられますが、
多くの職人さんたちが打解けない態度であるならば、現場に問題や不満があり、
欠陥住宅になりやすい現場と考えた方が良いのです。

 このような現場に自分たちの「住まい」造がなっているとしたならば、
早急に対処しなければなりません。
 欠陥住宅が確信犯(非常に少ないですが)の場合には、
現場の雰囲気にも愉しさや活気が見られず、打解けた対人関係にもなりません。
 うっかりミスの欠陥の場合には、雰囲気も変にはなりませんので、
気付き難いかも知れませんが、補修もし易く欠陥住宅となることは、ほとんどありません。

 現状の住宅は伝統的な住宅から現代の住宅に発展を続けています。
 技術の革新と「住まい」に対する意識の変化が、現代の住宅を造りだしており、
中でも技術革新は素晴らしいスピードで発展しています。

 技術革新中の技術にのめり込んで、「住まい」造りを技術に集約し、
技術の良さを全面に打出して、商売をしているハウスメーカーもあり、
その虜になっている「住まい」のオーナー達もいますので、
技術でお互いが楽しめ不満がなければ、問題はありませんが、
「住まい」はバランスが大切なことを知っておいて戴きたいと思います。

 技術の虜(のめり込むと楽しいのも事実です)になると、「住まい」としてのバランスを欠き、
往々にして家族との楽しさが損なわれることにもなりかねませんし、
家族との触れ合いを逃がし、つまらない「住まい」(家族)にすることもあります。

 技術に関しては、大まかに押えることにし、「住まい」の目的と、
楽しさの演出が出来るかにこだわって造ることのほうが、バランスが取りやすいのです。
 さらに言えば、バランス感覚の優れ、かつ感覚的に相性の良い専門家と一緒に、
「住まい」造をすると、楽しくて自分達に合った「住まい」を手に入れることが出来るのです。

 人は元々動物であり感覚に優れていたのですが、
利益や疑念、気使いなどの雑念が感覚を鈍らせてきました。
 雑念を払って相手を感じることにより、相手の感性も解るようになってきます。
 「住まい」造はいろいろな意味で、感性を磨く為の最高のチャンスとも言えます。



 今回は「人により欠陥住宅は造り出される。」でした。



 次回をお楽しみに!


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