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☆☆☆         【自分で防ぐ欠陥住宅】☆☆☆
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APSS設計事務所  菊池 です。


15・「OMソーラーハウスでシロアリ被害に遭い裁判に」後編


【自分で防ぐ欠陥住宅】です。
 自分で欠陥住宅を防ぐための知識を、メールマガジン(MM)としてお送りします。
 「住まい」造りに役に立つMMですので、楽しみながらお読み下さい。



 今回はOMソーラーを使って建てた「住まい」が、漏水とシロアリの被害に遭い、
施工業者やOMソーラーの本部と交渉したが、埒が明かず結局裁判闘争になり、
被害発生から7年目になる現在でも裁判が継続中の欠陥住宅の状況をレポート後編になります。

前編からお読みになりたい方は下記からどうぞ。
◇メールマガジン目次◇
 この欠陥住宅の内容を詳しく知りたい方は、
「ソーラーハウスとシロアリ」のHPをお読み下さい。
◇欠陥住宅の対処法・OMソーラーの我が家◇




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「OM・高性能住宅でシロアリ被害に遭い裁判に」の続きです。


 K氏は、とうとう弁護士を通して交渉を進めなければいけなくなったのです。
このことは、長期戦を意味します。
 弁護士を通して進めるようになると、法律に基づいた手続きになり、
要求等が法的効力を持ちますので、弁護士同士の仕事のやり方があるのです。
 1通の要求書類でも1,2週間からひと月も、かかるものも出てきます。
なにごとも、迅速にはいかなくなってくるのです。

 しかし、弁護士を通して進めないと前に進まない場合もあるのです。
 K氏は弁護士を通し構造図を要求し、家の点検補修を要求し、
専門家のサポーターとして、地元のI工務店の1級建築士ST氏にも協力を要請したのです。
 また、敷地に1m程度の盛土をしたこともあり、
地盤調査書、地盤改良報告書も要求したのです。

 再三の構造図等の要求に対して、結局A工務店は図面の提出をせず、
自費でK氏が欠陥住宅の調査をしなければいけない状態になってしまったのです。
 欠陥住宅の交渉になると、ほとんど図面は出てきません、
都合の悪いものは提出したくないので、出てこないこともありますが、
時間の経過が長くなり、破棄や紛失の場合もあります。
 ともかく、完成時点で全ての図面や調査書は貰っておく必要があります。

 この時点で判明した欠陥は、更に増えて地盤の地耐力も不安な状態であり、
基礎の配置も、柱の下や土台の継手部分の下に基礎が無い部分もあり、
欠陥箇所は、どんどん増えてきたのです。

 もうこれは、ミスによる欠陥住宅と言える状態ではなく、
明らかに意図的手抜き工事による欠陥住宅と言えるのですが、
施工をしたA工務店だけではなく、OM協会もA工務店をかばい、
自分たちの手の中で対処することを考え、
OMのお抱え弁護士にもその方向での対応を指示していたと思えるのです。

 OM協会のように、環境問題を考え、人に地球にやさしい「住まい」を造ることを、
目標として設立し、高邁な思想で仕事をしていると思われている協会ですら、
会員の欠陥住宅問題に遭遇すると、会員をかばいだてし、
欠陥問題に蓋をするような取り組みになるのです。

 OMソーラーと言う考え方はK氏が惚れ込むように、「住まい」を造る団体の中にあっては、
とても素晴らしい協会であると一般的には評価が高いのです。
 そのような協会でも欠陥住宅を無くすような方向で、
欠陥住宅に取り組むことが難しいのです。

 一流ハウスメーカや建設会社であっても、欠陥住宅は発生しますし、
その場合建て主の立場に立って、欠陥住宅に対処するのはとても難しいことを示しています。

 K氏邸に話をもどしますと、その後も欠陥がいくらでもでてくるのです。
 地盤基礎関係では、地盤改良は20cm程度の厚みしかなくほとんど効果もなく、
更に悪いことに改良地盤の上に盛土をして砕石を入れ、砕石の厚さ設計120mm→施工50mm、
捨コン設計50mm→施工なし、布基礎厚さ設計150mm→施工115mm、
と全てが設計条件を満たさない施工となっていたのです。
 どう贔屓目にみてもミスや知識不足とは言えない、欠陥ばかりなのです。

 さらに給水管不良により床下に水漏れがあり、アンカーボルトも不良、火打梁も無し、
火打梁の代りの床剛性もビスピッチが不適正(150mm以下必要)、
サッシュ枠が構造材に接合不良、サッシュ枠下端の水切不足、
床下地合板設計12mm→施工5.5mm、胴縁不良、
等々欠陥部分は家中全てに渡っているのです。

 中でも、シロアリ被害は現在でも進行中の、最悪の欠陥となっているのです。
 その原因は複合的ですが、地盤から順に列挙したいと思います。

 ○地盤を盛土し、柔らかいことと、盛土壌が不良で多くの廃材が含まれている。
 ○基礎が布基礎で作られ、土間コンとの継ぎ目に隙間が出来シロアリの進入が容易である。
 ○基礎断熱用スタイロフォームがシロアリの巣の役割をしている。
 ○雨漏りや給排水管の漏水が、シロアリに水分を補給している。
 ○OMソーラーシステムが熱を供給し、シロアリに暖かい住みやすい環境を提供している。
 ○OMソーラーシステムの暖かい空気の流れは、シロアリ防禦にはならない。
 ○側根太等にシロアリの好む松材が使われている。
 ○OMの床下はシロアリは入り込むが、天敵になる昆虫等が少ない。
 ○OMの床下は室内に暖気を流すため、シロアリ用の薬剤は使えない。
 まだ、シロアリの好む条件があるかもしれませんが、
K氏の「住まい」は、少なくとも上記のシロアリの生息に適した環境を提供しているのです。
 この複合的にシロアリの生息に適した環境が、他所に行かないで、
見えないところに潜ってシロアリを増殖させ、「住まい」の食害を進行させているのです。

 2000年11月にはA工務店とOM協会を提訴し、裁判を始めているのですが、
調停により解決できそうな状況に一時期近づいたのもつかのま、結局調停では和解できず、
現在も裁判闘争が継続しているのです。

 「住まい」の完成より7年以上経過し、弁護士費用や調査費用も500万円以上費やし、
「住まい」も近所に借家をしその費用も必要になっているのですが、
未だに決着に目途が立っていないのです。

 K氏に場合、OMに惚れこみ値切り交渉もせず、OMソーラーハウスを造ったにもかかわらず、
欠陥住宅になってしまった、最大の原因は、直接の担当者であるA工務店のB氏の、
人柄を見誤った点に尽きます。

 OMに惚れこんだK氏ですので、OMのインストラクターをしていたB氏を見誤るのは、
避けられないことであったかもしれません。
しかし、ダブルチェックとの観点から考れば、OMを設計する設計事務所もあるのですから、
専門家をダブルチェックで使う発想が生まれていたら、
このように酷い欠陥も避けられたと思いますし、
費用の点でもチェックすることが出来たと思えるのです。

 単一の専門家に任せてしまうことは、欠陥住宅や費用の一方的な値付などの、
危険が伴う確率が高くなる点も考慮に入れて、
「住まい」つくりを考えてください。



 今回は「OMソーラーハウスでシロアリ被害に遭い裁判に」の後編でした。



 次回をお楽しみに!


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