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☆☆☆ 【自分で防ぐ欠陥住宅】☆☆☆
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APSS設計事務所 菊池 です。
14・「OMソーラーハウスでシロアリ被害に遭い裁判に」前編
【自分で防ぐ欠陥住宅】です。
自分で欠陥住宅を防ぐための知識を、メールマガジン(MM)としてお送りします。
「住まい」造りに役に立つMMですので、楽しみながらお読み下さい。
今回はOMソーラーを使って建てた「住まい」が、漏水とシロアリの被害に遭い、
施工業者やOMソーラーの本部と交渉したが、埒が明かず結局裁判闘争になり、
被害発生から7年目になる現在でも裁判が継続中の欠陥住宅の状況をレポート致します。
この欠陥住宅の内容を詳しく知りたい方は、
「ソーラーハウスとシロアリ」のHPをお読み下さい。
◇欠陥住宅の対処法
・OMソーラーの我が家◇
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「OM・高性能住宅でシロアリ被害に遭い裁判に」の続きです。
シロアリ欠陥住宅被害に遭われたK氏は、「住まい」を建てる前からOMソーラーのファンで、
OMソーラーを友人に勧めたりしていたほどの、ほれこみようでした。
OMソーラーの工務店であるA工務店とは「住まい」の施工前から、知り合いになり
A工務店の施工した別の建物も見せてもらい、その建て主とも友達になっていたのです。
そのA工務店で施工をしてもらい、入居したのですが、その年の台風でサッシュから、
雨漏りが起きたのです。
この雨漏りに対して、担当のA工務店のB氏は原因が分らず、
サッシュ廻りのシールをしただけで、済ませたのでした。
天井とサッシュに雨漏りがあり、シールの補修のみで、原因を調査しないB氏が不安になり、
OM協会に直接電話したところ、OM協会で直接携わることはなく、
B氏ならば大丈夫との返答が返ってきたので、
雨漏りも止まっていることでもあり、そのままになっていたのです。
翌年こんどはシロアリが発生したのです。
施工前にK氏は何度もシロアリの件を確認したのですが、
駆除剤を塗らなくても大丈夫との返事でしたし、
発生したシロアリにも最初はオオクロアリとの説明をしていたのです。
シロアリだと判明したのは、名和昆虫博物館が近所にあり、
名和先生にそのシロアリを見せて確認してもらったところ「100%ヤマトシロアリ」との
回答を得たからなのです。
さらに、床下が暖かいと、シロアリにとっては快適な環境であり、
死滅するのは60度以上の温度が必要で、水分は一寸の結露でも十分に生活でき、
2階でも少しの水分があれば問題なく生息できるとのことです。
また、新築住宅で3年以内の発生はとても危険な症状ですので、早めの対策が必要です、
とのアドバイスをもらったのでした。
その後、雨漏りがさらに発見され、不安になりOM協会に連絡を取り、
OM協会を交えシロアリの調査をしたのですが、驚くべきことに多数のシロアリが床下に生息し、
土台や根太の含水率も35%と高く食害もあり、とても酷い状況だったのです。
この状況を施主のK氏、OM協会と工務店のB氏で協議し、
対策を立て改善に向かう筈だったのですが、思うに任せない状況がつづいたのでした。
ここにきて、K氏も出来る限りの情報集めと、勉強を始めたのですが、
驚いたことにA工務店で同時期に施工した5棟全てに、同じ箇所に雨漏りがあったのです。
そこで、A工務店で建ててもらった方々と共に、A工務店が見学会をしたOMソーラーハウスを、
見に行ったのですが、もっと驚くことに、その住宅は別の工務店が建てたもので、
住人が自慢するほど、問題もなく住み心地も良い住宅だったのです。
自分の住宅をよく調べてみると、サッシュの取り付け方がまずく、
これも雨漏りを起こす原因のようであり、ロフトに上る梯子も危険な作り方をした梯子であり、
A工務店の施工した住宅ではロフトの梯子もことごとく壊れたのでした。
OM研究所とも連絡が取れ、OM研究所のT氏とのメールのやり取りで、
徐々にシロアリ大量発生と食害の原因が解かりかけてきたのです。
A工務店の施工が酷く、サッシュも棟金物も基本の取り付け方をしていなかったのです。
そのため雨漏りを起こしたのですが、当然起こるべくして起こった欠陥と言えます。
A工務店の工法や部材に対しての認識が甘く、
建築を理解した職人も監督もいない工務店だったのです。
そのA工務店とB氏をOM協会が認定工務店としていたので、
OM側は責任の所在をめぐり協議していたのだと思いますが、
動きが鈍くA工務店を擁護する言葉も使っていたのです。
K氏はシロアリの件を専門家に聞いてまわると、空調程度の風では、
シロアリはいなくならない、一度入ってきたシロアリはよっぽどのことが無い限り、
いなくなる事は無い、蟻道を壊したりスタイロフォームをはずしても、
またすぐ蟻道を造ってしまい活動を始める、とのことだったのです。
土台や根太に使われている松材はシロアリの好む材料であり、
今回のようなシロアリ被害に対処するのにはベイト工法が最適であるが、
数年処理期間が必要で費用も結構かかるとのことでした。
ベイト工法については「岡崎シロアリ技研の用語解説」をお読み下さい。
◇用語解説◇
また、他のシロアリ駆除業者は、このOMソーラーのような住宅の基礎に、
シロアリが出てしまうと、打つ手がありません、薬剤を撒くと室内の住人に影響が出るので、
駆除方法が無いのです、と言っているのです。
その後、OM研究所からT氏が点検に訪れA工務店やOM協会のS氏と共にK氏邸を調査し、
今後の補修方法を決めたのでした。
その時にOM側は雨漏りが根太を濡らしていることを認め、基礎の打ち継ぎの不備、
床を下げた事、空気が全体に行渡らない点、根太の松材の選択ミスをも認め、
基礎内スタイロホームを撤去し泡ガラスで外から断熱する、
月桃材を風呂木部と基礎と土間コンクリートの隙間に注入する、
各所に点検口を設けてシロアリの点検をする、とのことが提案されたのでした。
雨漏りについては、屋根の防水シートやロフトの窓ケラバ補修、
OMパネルと太陽電池パネルの取り合い部、バルコニー根太に水切り取付、
空気取入れ口に水切り取付等を指示し、
雨漏りが直るまで、補修を要求が出来ることが確認できたのです。
これらの取決めをしたので、改善に向かうはずだったのです。
しかし、相変わらず雨漏りが止まらず、ここにきてK氏は自分で確認することを決意し、
欠陥住宅を正す会のT建築士に協力を頼み、屋根の調査のために一緒に屋根に登り、
棟換気金物をはずしてみたところ、驚愕の事実が判明したのです。
肝心要の棟換気の水切りが片方だけしか取付けてなかったのです。
何度も点検してもらった時には通常の施工だと聞いていた場所の棟換気金物が、
この状態で、ここから雨漏りしていたのは、素人でも判る欠陥工事なのです。
この状況をOM協会も確認していながら、改修の指示を出していなかったのです。
水切りが片側しか取り付けていない理由は、OMの集熱装置の為、
左右の屋根の納まりが違い、この違いに合わせた下地材を用意せず、
補助材ですませたことが、標準の水切材が使えなくなった原因なのです。
さらに、バルコニーを取付けたボルトが防水紙を貫通しており、ここからも雨漏りがあり、
この部分も標準の施工がなされていなかったのです。
これから後、弁護士に交渉を依頼したのですが、
1.設計図と施工の違いが多い、床下地が違い床の傾きやうねり、目違いがある。
2.サッシュの下部に木材が露出している。
3.水切りが防水シートの外側に取り付けてある。
4.屋根防水紙の下に野地板が無く、屋根がうねって変形する。
5.軒裏にあるはずの給気口が鼻隠しにあり、合板が露出し腐り易い。
6.棟換気金物の水切りが、片側しかない。
この時点での欠陥部分のまとめなのですが、常識的でない部分が沢山目に付きます。
K氏の欠陥問題でも、人の問題が浮き彫りになってきています。
全面的に信頼していたOMソーラーハウスなのですが、
そこでA工務店のB氏がOMのインストラクターであり、OMの工務店であるとのことから、
B氏に頼んだのです。
しかし、B氏がK建設から独立してA工務店を設立した時に、重なってしまったのです。
B氏は営業は得意なのでしょうが、技術面ではほとんど知識が無く、
技術者と組むこともしていないので、B氏が独立して造った「住まい」は全て、
同じような欠陥住宅だったのです。
建築業界のこのような癒着と言っても良いやり方は、一般の人には見分けが付きません、
さらに注意や是正をさせる立場にあるOM協会までも、お金が絡むことで、
ほとんど力を発揮できなくなってしまうのです。
OM協会には、会員がおかしなことをした場合のマニアルも、
人材もいなかったと言うのが現実です。
いくら有名メーカーや協会の考え方が良く、素晴らしい「住まい」を建てているところであっても、
現実に付き合う人が変な場合には、建て主の努力にも関わらず、
おかしな方向に行ってしまうことがあるのです。
現実に現場で付きあう人を見極めないと、欠陥住宅を背負い込むことになりかねません。
今回は「OMソーラーハウスでシロアリ被害に遭い裁判に」の前編でした。
次回をお楽しみに!
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