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☆☆☆ 【自分で防ぐ欠陥住宅】☆☆☆
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APSS設計事務所 菊池 です。
09・「地震時の応急危険度判定」
【自分で防ぐ欠陥住宅】です。
自分で欠陥住宅を防ぐための知識を、メールマガジン(MM)としてお送りします。
「住まい」造りに役に立つMMですので、楽しみながらお読み下さい。
2005年の3回目です。
今日の言葉、【地震時に「住まい」の良さが試される】
今回は、中越地震や阪神淡路大震災の10年目を見据えて、
自治体での応急危険度判定の訓練と講習会があり、
その講習会と訓練に参加した時の感想や内容をお伝えします。
「建築の応急危険度判定」については、中越地震の時の情報を見ていただくと、
判り易いと思いますので、下記をごらん下さい。
◇http://www.pref.niigata.jp/dobokubu/10_23/press/jutaku1103.html◇
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◇◇設計施工は阪神淡路大震災でも被害が多かったとの、報告がありました。 ◇◇
◇http://www.apssk.com/tbkikaku.html◇
それでは、「応急危険度判定」の訓練と講習会の、内容と感想です。
最近中越地震もあり現在までの被害は全壊2867棟、半壊11007棟だそうです。
また、阪神淡路大震災の10年目の期日が17日でした。
阪神淡路大震災の被害状況を見ますと、
全壊10万4906棟、半壊14万4274棟の建物が被災しました。
私は被災建築物応急危険度判定員の一員になっていますので、
所属する自治体で今月の15日の土曜日に、判定員研修会に参加して、
被災建築物の判定の考え方と、実物模型による応急危険度判定を経験してきました。
その折に大切なポイントとして2点ほど気が付いたことがありましたので、
その内容をお伝え致します。
その1、阪神大震災の被災建物で被害の大きい建物には、
設計施工の建築物が多かったとの統計があったと言うことです。
ゼネコンやハウスメーカーが自社で設計をし、施工もする建物のことを、
設計施工の建物と言いますが、全て自社内で賄うため、責任がはっきりしている反面、
別組織の設計事務所等のチェックを受ける必要が無く、内輪のチェックだけになり、
甘いチェックになってしまうことが多いのです。
ちょっと違いますが、三菱のバス、トラックの欠陥隠しでも、
社内だけのチェックの為、欠陥に気が付かず、
欠陥車を販売してしまうことになるのです。
その上、内輪で外部に気が付かれないように処理しようとするから、問題が大きくなり、
最終的には会社が潰れかねない問題にまで、発展してしまうのです。
やはり、自社で全てを賄う設計施工は、問題が起きやすいことを示しています。
その2、応急危険度判定は、被災建築物を素早く危険、要注意、
調査済(使用可能)の3タイプに分けてゆくことですが、
その場合の最大のメリットは調査済を貼ることが出来ることだそうです。
一般的には、危険、要注意を貼ることでその建物が使えなくなるとのイメージがありますが、
被災者達は使えそうな建物でも余震があるので、怖くて避難所に避難している場合が多く、
調査済を貼ってもらうことで、その建物の住人は、その時から安心して住めるとの意識になり、
自分の「住まい」に帰って、住むようになるそうです。
応急危険度判定は、危険、要注意のステッカーを貼ることばかりでなく、
調査済のステッカーを貼って、住民が避難場所から自宅に戻るために役に立つ作業であり、
被災者や自治体のためにもとても有益なボランティア活動だったのです。
実際に中越地震の際のステッカー毎の数量は、危険(赤ステッカー)5,243棟14.5% 、
要注意(黄ステッカー) 11,122棟 30.8% 、 調査済(緑ステッカー)19,778 棟 54.7% であり、
緑の調査済ステッカーを貼ることで、
50%以上の人が自宅に帰り生活をすることが出来るようになりました。
大地震の場合、多くの被災者は避難所でプライバシーもない生活を、
しなければいけなくなりますし、自治体は、避難所のサポートから、
仮設住宅造りに始まり被災者住宅の建設まで必要になります。
そこで、検査済(使用可能)建築が早く、そして沢山判定できれば、
被災者達にも自治体にとっても利益の大きさは、計り知れないものがあります。
私も今までは、危険、要注意の建物を判断するための作業だと思っていたのですが、
現実には検査済(使用可能)を判定する仕事であり、被災者の皆さんもプラス思考で、
待ち望んでいることなのだとの認識に立てたことです。
どんなことでも、世の中にはプラス思考とマイナス思考の両面があり、
現実世界はプラス思考で考えている人が大勢いることが、心強いことなのです。
災害のときでも、人々はプラス思考で考えることが出来ることが分り、
素晴らしい精神力を持っているものだと、感心致しました。
2005年、第3回目は以上です。
次回をお楽しみに!
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