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☆☆☆ 【自分で防ぐ欠陥住宅】☆☆☆
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APSS設計事務所 菊池 です。
08・「建売住宅の雨漏りを第三者で原因究明」
【自分で防ぐ欠陥住宅】です。
自分で欠陥住宅を防ぐための知識を、メールマガジン(MM)としてお送りします。
「住まい」造りに役に立つMMですので、楽しみながらお読み下さい。
08・「建売住宅の雨漏りを第三者で原因究明」
2005年の二回目です。
新しい年の言葉、【「住まい」造は皆の協力を得ることが大切】
今回は、建売住宅の漏水欠陥の場合です。
売主は比較的良心的な、不動産会社だったのですが、
台風時に南側一階和室欄間障子上からのみの漏水があり、
その他に強風時や前面道路の車通過時の建物の揺れが大きいことが、クレーム内容でした。
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それでは建売住宅漏水欠陥の続きです。
オーナーのAさんは、岐阜県内で31坪ほどの住宅を、B不動産会社より、
建売住宅として購入しました。
建売住宅につきものの建具不良、外壁からの雨漏りなどの補修はだいたい済んだのですが、
台風時の雨漏りと建物の揺れは補修できず、施工会社は原因をつきとめられられず、
オーナーのAさんに原因をつきとめ、補修方法を提示してくれれば、
その通りに直すとの約束をしてきたのです。
良心的な工務店であっても、技術力に劣ると雨漏りの原因を突き止めることが、
難しいことを示しています。
雨漏りは、入ったところから直ぐ出てくるわけではなく、壁の中で水みちの方角を変えながら、
全く違う方向から出てくることも多く、原因を特定するのが難しい欠陥なのです。
Aさんは、そこで欠陥住宅を扱っている第三者の建築士C氏に原因の究明を依頼し、
C氏はAさん邸を調査することになったのです。
C氏の調査では、確認済証と検査済証が不足しており、Aさんが受け取っている図面も、
構造図や詳細図は不足しており、簡単図面だけしかなく、
さらに地盤調査も行っていないことが判ったのです。
また、雨漏りは強風や台風の時に、一階和室の欄間障子の部分に発生し、
建物の揺れは、地震や車の通過時に酷くなることが確認できたのです。
上記のAさんのクレーム内容をもとにC氏が調査を行ってみると、
雨漏りに関しては、一階和室の欄間障子の部分のみであり、
台風や強風時に限って発生することから、和室外側の外壁部分に原因があると推定し、
外壁を調査したところ、木質系の防火サイディングが釘打ちで取り付けられており、
取り付けの為の釘が、浮き上がっている不良箇所を発見したのです。
通常、サイディングの施工は通気層を確保して取り付けられることが多く、
通気兼用の下地材の乾燥状態が悪いと、その後の乾燥収縮のため、
釘が浮き上がる傾向があり、そのために外壁材にも隙間が出来、
風圧により雨水が内部に押し込まれ、漏水につながったと推測したのでした。
また、外壁のジョイント部分にはコーキングが施されているのですが、
雨戸の戸袋にコーキング切れ部分が見つかり、このコーキング切れ部分も、
原因の1つと考える必要があります。
さらに物干し掛を取り付ける部材を、構造材から外壁のサイディングまで貫通させており、
その隙間にもコーキング切れが出来ていたのです。
これらの不良箇所の既存のコーキングを撤去し、隙間の確認をした上で、
新たに慎重にコーキングをし、浮き釘を補修する工事の指示をC氏は出したのです。
建物の揺れに関しては、床下と小屋裏を点検した結果、小屋筋違いの破損や釘打ち不良、
火打ち梁の取り付け不良(主にボルトの緩み)があり、
床下も、根がらみ材の不良やボルトの緩みも多く認められたのです。
ボルトの緩みは、乾燥不十分の部材を使う場合には多発する不良であり、
ボルトや金物及び接合部分全ての点検と、締め直し補修、さらに点検可能範囲の
筋違いの補修と不足箇所の設置も、C氏は指摘したのです。
しかし、根本的な対策には、調査出来なかった二階床梁の接合部分の確認と補修、
さらに全筋違いの確認と補修を行わないと、建物の揺れが小さくなるのは難しいとの、
調査結果でした。
その後、このC氏の報告書をもとにB不動産会社に対して、補修を要求したところ、
C氏の指示通り出来る範囲で丁寧に、補修工事をしてくれ、雨漏りはなくなったのです。
建物の揺れに関しては、出来る範囲で点検、補修、締め直しをしてもらったので、
少し改善されたようですが、全ての箇所を点検、補修し筋違い不足の追加設置は、
大工事になる為、様子見になっている状態です。
上記は、欠陥住宅ではあったが、良心的な不動産会社であったため、
調査や施工方法を第三者の建築士に依頼して、補修方法を見つけ出し、
オーナー側も販売会社側も納得して、建物を補修し良好な関係を維持した例です。
ただし、一歩間違いお互いに出来ることをせずに、感情論まで入り込むと、
裁判沙汰のトラブルになり、お互いに傷を大きく広げることになるのです。
専門家を上手に使えば、双方にメリットがある解決方法が見つかることを示す事例です。
2005年、第2回目は以上です。
これから、「住まい」を造る場合にはますます技術が解かり難くなります。
これからの「住まい」は何を目標に考えたら良いかの、
指標も提案してゆきたいと思っています。
次回をお楽しみに!
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