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☆☆☆ 【自分で防ぐ欠陥住宅】☆☆☆
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APSS設計事務所 菊池 です。
05・「スーパーゼネコンにもご用心(女優松居一代のマンションの場合)」
【自分で防ぐ欠陥住宅】です。
自分で欠陥住宅を防ぐための知識を、メールマガジン(MM)としてお送りします。
「住まい」造りに役に立つMMですので、楽しみながらお読み下さい。
「スーパーゼネコンにもご用心(女優松居一代のマンションの場合)」
女優にそして、エッセイストとしてもご活躍の、松居一代さんのマンションは、
スーパーゼネコンの施工による億ションでしたが、欠陥マンションだった為、
松居一代さんが壮絶に戦い勝ち取った記録を今回は題材に致します。
松居さんの場合は芸能界で育った経歴のため、その生き様は人を当てにせず、
自分で生き抜くとの信念のもと、大企業を相手にしても一歩も退かないエネルギーを発揮し、
見事に勝利を収めたのです。
松居一代さん経歴、著書などが見られます。
http://www14.big.or.jp/~hosoya/who/ma/matsui-kazuyo.htm
さて概要ですが、夏のバカンスから帰ってみると衣裳部屋の天井が抜け、
スラブも落ち汚水と瓦礫の山になっていたのです。
この衣裳部屋には、時価数千万円もする衣装やバック等松居一代さんのお宝が、
収納されており、それらのほとんどは、汚水のために使い物にならなくなってしまったのです。
松居さんは、仕事に携わっているうちに、証拠の重要さを認識していましたので、
天井崩壊の状況を7歳の息子さんと共に、ビデオに撮影したのでした。
その後、このマンションを施工したスーパーゼネコンに連絡を取り、
担当者を天井崩壊の現場を見せる為に呼んだのですが、その惨状に驚きはしたものの、
上階の居住者の使い方に問題があるとして、上階の調査を始めたのです。
しかし、上階に問題点は存在しませんでした、おかしいと首をひねる
スーパーゼネコンの面々に業をにやし、松居さんは普段から付き合いのある、
ワイドショーに、天井崩壊の話を持ち込み、ワイドショーの恰好のねたとして、
欠陥マンションで松居一代宅が水浸しになったことが報じられたのでした。
ワイドショーでは、松居さん親子の撮ったビデオも使い、欠陥マンションの現場の状況として、
生々しく放映され、証拠のビデオが最初の役に立つことになったのです。
その後、この欠陥についての話し合いが、スーパーゼネコンや販売のデベロッパー等と
もたれた時、松居さんは息子さんに、話し合いの録音をさせたのです。
話し合いの場を録音するなどと言うことは、普通はなかなか出来ないことですが、
何度も修羅場を乗り越えてきた松居さんは、証拠の重要性を嫌と言うほど認識しており、
人の話が言った言わないの水掛け論になるのを、よく承知していましたし、
非がスーパーゼネコンにあるのを、確信していたから出来た行為だったのです。
話し合いは、ワイドショーの報道が効いたためか、スーパーゼネコン側は非を認め、
衣装部屋の修復を申し出てきたのですが、松居さんは原因の解からないままに
衣裳部屋だけ修復しても、他の部屋も天井がスラブの瓦礫と共に落ちてくるかもしれない
マンションは住むに値しないとし、販売金額で引き取るように要求したのでした。
ここからが松居一代さんの真骨頂と言うところかもしれません。
幾多の試練を乗り越えてきた経験を活かして、戦う場合はとことん戦うことが必要であり、
そのためにはあらゆる手を尽くさなければ、反対に負けてしまうことを知っていましたし、
そのための証拠は最も重要な道具であることも、嫌と言うほど認識していたのです。
原因究明の話し合いはなかなか進まず、スーパーゼネコン側は、
敏腕弁護士を登場させることになったのです。
大手ハウスメーカーや、スーパーゼネコンととことん戦うことになると、
敏腕弁護士が登場してきますので、個人の建て主としては、
太刀打ちが出来なくなり、強力な助っ人弁護士が必要になるのですが、
なかなか居ませんし、いたとしても費用がとても高く、雇うのはほとんどむりになり、
結局泣き寝入りか、良くても建設会社側の有利な和解で解決することになるのです。
松居さんの場合は違っていました、多くの困難を乗り越えてきただけあって、
見方の弁護士も自前で用意し、しかし弁護士任せにはせずに一緒に交渉に当たり、
最初の成果である、原因究明の調査をすることを勝ち取ったのです。
調査の結果、排水管の中にコンクリートの塊があり、排水管の半分以上を塞ぎ、
排水の流れを阻止していた欠陥が判明し、さらに風呂の排水管では、
配管のジョイント部分の接着剤が不良でコンクリート内に排水が漏れ出し、
漏水の限界点でコンクリートの崩壊が起こり、天井を壊し衣裳部屋を汚水浸しにした、
原因が別々にあり、そのため全面的に非を認めたスーパーゼネコンから、
原因と責任の所在をはっきりと書いた書類を、松居さんは手に入れたのです。
ここまでくると、ほとんど勝敗はついた様なものですが、
工事を始めると他にも欠陥箇所が出てきたのです。
補修工事の最中でも、松居さんの証拠の記録としてのビデオ撮影は続けられたのです。
そこに現れたのが、風呂場のアスファルト防水の不良であり、
風呂場の配管の腐食の進行の早さであり、その上配管等の無い寝室の床下にまで、
松居さんのドブ池と称する、汚水溜まりが発見されたのです。
このドブ池の原因の究明は相当苦労をしたのですが、
結局排水詰まりのコンクリートが原因であり、排水が悪く逆流していた汚水が、
溝のある寝室の下まで流れていき、ドブ池をつくっていたのでした。
これだけの欠陥マンションの材料がそろっても、スーパーゼネコンの方からは、
お見舞いに慰謝料を提供するとは言ってこないのです。
試練に打ち勝ってきた、松居さんは慰謝料は迷惑をかけたスーパーゼネコンからの
当然の報酬と考え要求し、見方の弁護士も驚くような金額を勝ち取ったのです。
これは、専門家の弁護士や建築士を見方(雇って)にし証拠で武装し、
原因究明を中途半端に終わらせず、確実な原因を押えて、
スーパーゼネコンから、原因は施工の欠陥にあると記述した書類を手に入れたことが、
大きな要因だったのです。
スーパーゼネコンの億ションと言えども、欠陥マンションがあるのです。
ましてや、住宅の建築を手がける、大手ハウスメーカや大手ブレハブ会社の施工は、
下請け工務店がほとんどですから、欠陥住宅にならないとは言いきれません。
何処に頼もうと、自分の「住まい」は自分で守らなければ、だれも守ってくれません。
施工時の記録は、大切な証拠になりますし、欠陥住宅になるのを防ぐ効果は絶大です。
松居さんのように、試練に打ち勝ってきた人は証拠の大切さを身にしみて判っていますが、
普通は遠慮をして、記録の撮影などはせず、お茶やお菓子を出して仲良くなろうとしますが、
たいした効果は期待できません。
徹底的に記録を撮ると決めて、細部までも記録の撮影を一生懸命することで、
監督や職人達と仲良くなることが出来ます。
そうすることで、建て主も真剣に「住まい」を考えていることが伝わるので、
現場に携わる人達も真剣にならざるを得なくなるのです。
自分で防ぐと考えると、物凄く大変なように思いますが、現場の職人さん達と一緒に、
撮影作業に取り組み、その姿勢がより真剣ならば、現場の職人さん達も
一生懸命仕事をするようになりますし、注意深く造るようになるのです。
一生に一度の「住まい」造りですので、さらに専門家のサポートを得ることで、
不安の解消をし、他人任せにせず一緒になって「住まい」を造る輪の中に入ることで、
楽しみながら、欠陥とは無縁の「住まい」造りをすることが出来るようになるのです。
「住まい」造りにより積極的に携わり、職人さん達と一緒になって造ることで、
こんな面白いことを、他人任せにする人の気が知れないと言う人もいます。
次回は、そんな「住まい」造の記録に迫っていきます。
次回をお楽しみに!
admini@apssk.com
APSS設計事務所 菊池聖史
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今回は以上です。
ありがとうございました。
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