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 「自分で守る欠陥住宅」7つのポイントは欠陥住宅が生まれる環境を具体的に追求した事例をお送りいたします。  欠陥住宅に至る過程は些細な事であったり、簡単なチェックで守れる場合も多く、  内容を把握し、積極的に「住まい」造りに関わることで、問題発生の芽を摘み取ることができます。
 欠陥住宅について学びたい人、欠陥住宅に遇いたくない人、すでに欠陥住宅に遇ってしまった人も解決の糸口が見つかる可能性があります。  
 
 
 
 
 
POINT−1 「欠陥住宅は人から起こる。」  
 
良く考えてみると、お解かりになると思いますが、欠陥住宅のほとんどは、人と人との関係が悪くなり起こっています。  
 
法隆寺の最後の棟梁・西岡常一氏はかって、「建物の木組みは、人の気組み」との言葉を使っていました。  
建物を造る際の最大のポイントは木組みにあるのですが、良い木組みをするには、職人たちの気持ちを合わせて  
建物のことを考え、一緒に良い建物を造るのだとの、気組みが最も必要である。  
棟梁である自分は細かい技術的な問題より、お互いに気組みが出来る職人を選び、  
いつも気持ちを合わせて建物を造るように気を使っていると言っていたのです。  
 
現在「住まい」造りをする方々は、棟梁はおろか監督さえも選べないで、「住まい」を造っている人達がほとんどです。  
プランや費用で先にメーカーや工務店を決めて、契約をしてから一番大切な監督や棟梁はそのときに空いている人、  
とのシステムでハウスメーカーや工務店の思惑で決まり、よほどのことが無い限り取り替えてもらえません。  
 
なんとなく肌に合わない、センスが違いそう、などの理由では全く問題にされません。  
また、時間が大幅に伸びたり、費用の増加になったりするので、気軽に監督や棟梁を変えてもらうことは出来ません。  
しかし、どの様なことがあろうと、自分の「住まい」を守るためには、特に大切なのが、監督と棟梁です。  
監督と棟梁がどちらかでも、自分にとってマイナスの感じや人をまとめられない感じがする場合は、  
強い決意を持って、解決出来るようにすることが大切です。  
 
以前、設計を頼まれたAさんの件を例に出します。  
ある工務店で契約をして確認申請までしていたのですが、その工務店の棟梁に会ったとたんに、  
肌に合わないのを感じたそうです。  
他に誰かいないのかと知り合いに聞いて周り、最終的に私のところにたどり着いたのです。  
このAさんは、その後のやり方が立派でした、私の方は確認申請はおろか設計から全てやり直すの出なければ、  
設計を引き受けることが出来ないと、申し出たのですが、その通りに全ての手続きを処理し、当然工務店との契約を解消し、  
費用と、時間を大幅に使っても、初めからやり直しで私に設計を頼み私の知り合いの棟梁の顔を見て安心したのです。  
その後は順調に設計−確認申請−施工−完成の運びとなり、現在は大変満足して住んでいます。  
 
一度決めたメーカーや工務店との関係を解消しても、気組みを考えたことがAさんにとっては、  
大変な経験ではあったのですが、そして費用や期間も結構かかったのですが、最終的には問題が起きずに  
気に入った「住まい」に住めることになったのです。  
 
貴方の場合は如何でしょうか?  
このようなことに陥った場合、Aさんのように費用と期間を費やし、精神的負担をも跳ね除けて契約の解消をし、  
本当に自分のためになる設計者や監督、棟梁を探せるでしょうか。  
 
自分で欠陥を防ぐ為には、「住まい」造を何処で、最終的決断するのか、最後まで良く見ている必要があります。  
「住まい」を造る場合には、決定したことは仕事をどんどん進めてくれますが、費用と期間の件については、  
貴方が決定しなければいけない事項です。  
その時の相談相手は、契約相手のハウスメーカーや工務店ではない方が、客観的で冷静な判断が出来ます。  
 
契約は最大のポイントですが、ハウスメーカーや工務店の場合には、契約の時点で監督や棟梁が決まっていることはまれです。  
契約後、最大のキーマンである監督や棟梁の人となりに接して問題を感じた場合に全体の契約を解消することは、  
本当に大変です。  
このための最も良い方法は、最初に契約するのは設計のみを契約する方法です。  
その設計が気に入っている場合には、設計だけで契約を終了しその設計を使って、他の気に入ったところに  
施工だけをしてもらうことも出来ますし、初めからやり直すことも出来ます。  
さらに設計の費用はどの様な「住まい」でも必要ですので、別に損することにもなりません。  
かえってそのハウスメーカーや工務店の設計費用がどの程度か解り、施工費用がより明快になる効果もあります。  
もっとも私共のような設計事務所は、人の設計で進めることはできません。  
 
「自分で守る欠陥住宅」第1回目のポイントをまとめると  
気組み(職人をまとめることが出来、施主の考えを把握できる)が出来る監督や棟梁に「住まい」造を任せることが、  
最も大切なことであり、そのために障害になる契約は分割し、設計と施工の2本の契約にすることが有効なのです。  
 
次回をお楽しみください。  
 
 
 
 
 
 
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